さて。
松の内も終盤ですね。
年末には一カ月健診も無事済ませ、
おまめも順調な成長っぷり、
アタシの身体も取り敢えず順調に復活。
日常生活に戻って宜しいとのお医者様からのお墨付きを頂きましたが。
じ・つ・は。
おまめ、生後16日にて、
既に
人生初の入院。
話せば長い、この物語。
休日の気だるいこの時間に読むにはもってこい、かしら。
お暇な貴方。お付き合い下さいな。
忘れもしない、時は12月11日。
おまめ、生後16日目の事です。
この日は本当に、
わが人生史上最高にツイてなかった。
産後は里帰りしていたアタシとおまめ。
いよいよ自宅に戻る日がやってまいりました。
実家は自宅から車で20分の距離。
とはいえ、暖かいうちに帰りなさいと母に言われ、
自宅を出発したのが午後2時。
翌日からハビーがパリに出張に行ってしまう事になっていたので
帰り道にちょっくら買い物に寄り、自宅へ戻るつもりでいました。
実はこの数日前から、
少ーし風邪気味だったのか、おまめの鼻が詰まり気味でした。
新生児の鼻腔はとても狭いので鼻が割と詰まり易いという話だったし、
それに加え、おまめ自身も機嫌はいいし、
おっぱいの飲みも良かったので、
それほど心配はしていなかったんだけど、
まぁ、なんとなくズーズーいってました。
で。
道中、おまめとハビーを車に残し、
アタシ一人で買い物に出、
必要なものを買い込んで車に戻って
さぁ、自宅に戻りましょうとしたら。
エンジンかからねー。
フロントディスプレイには
”Deadlocking Active”
と表示されて、
セルが回らない状態(ハビー談)。
ディーラーに電話したり、
いろいろ思いつく限り頑張ったりしたけど、
びくともせず。
結局JAFを呼ぶ事態に。
ところがところが。
作業員到着まで少なくとも2時間はかかると言われ。
幸か不幸か、この時自宅の最寄り駅付近にいたので、
アタシはおまめと、必要最低限のミルクとおむつだけ持って、
先に歩いて家に帰る事にしました。
さて。
結局JAFはそのあと30分程度で現場到着。
エンストの原因はバッテリー上がりだったんだけど、
バッテリーが若干古いので、
エンジンを切るとまた同じ事態に陥る可能性が高いと言われたハビーは、
今後の事を考え、
そのまま近所のオートバックスにバッテリー交換に向かったのでした。
でね。
アタシとおまめは自宅で二人元気に過ごしてたんだけど。
暫くすると、おまめの鼻がいつになくズーズーいい出して。
覗き込むと、
鼻の穴
目一杯に鼻くそ。
いつもなら綿棒でくるりんと取るところなんだけど、
この時、おまめの身の回りグッズはすべて車の中。
上述の通り、この日まで里帰りしてた為、
自宅に用意したグッズは全て実家に持って行ってたのね。
仕方がないから普通の綿棒でチャレンジしようとするも、
先っちょすら入らない。
楊枝の背中で注意深く鼻くそを取ろうとするも、
やっぱりうまく行かない。
そのうちおまめがお腹が空いて泣き出した。
赤ちゃんは鼻呼吸しかできないから、
鼻が詰まった状態でミルクを飲むのは辛いだろうと思うんだけど、
それでも腹ペコの極みに達したおまめは
ミルク早く出せやー!!
ヽ(`Д´)ノモッタイブッテンジャネー!
の一点張り。
で、仕方ないのでこわごわミルクをやってました。
でも案の定、飲み辛いのか、
いつもみたいな見事な飲みっぷりではなく。
少し飲んではもういらないとなって、
しばらくするとやっぱり腹が減って泣くの繰り返し。
お世話グッズが全くない中、
具合が悪くてむずかるという事がここまで皆無だった為、
アタシはこの時点で少しテンパってました。
ハビーに何度も電話して様子を聞くも、
車はもう先方に預けてしまった上に、
まだこれから1時間くらい作業時間がかかるとの事。
キャンセルして急いで帰ったとしても、30分はかかる。
鼻が詰まり、泣くおまめ、
グッズは無し、
今まで頼りにしてた実母ももうそばにおらず。
新米ママのアタシはどうしたらいいか、もうオロオロ。
そんな中、事件は起きたのです。
何度目かのミルクの後、
げっぷをさせようと、おまめを肩に担いだ時です。
ぎゃっ!
今まで聞いたことのない、おまめの短い泣き声。
アタシはビックリしておまめを胸元に下ろし、
顔を覗き込みました。
額にはすごい力で引っ掻いたんであろうひっかき傷。
そしておまめは目も口もギュッと瞑って真っ白な顔をしていました。
おまめ、
息してない!!!!
名前を呼び掛け、
背中を強くたたいても、
ピクリとも反応なし。
アタシ、文字通り半狂乱です。
おまめ!おまめ!!どうしたの!!!
でもここでパニックに陥ってる場合ではありません。
(というか、十分パニックになってたけど。)
アタシは急いで救急車を呼びました。
その間、おまめの鼻を口で吸いこみました。
それでも全然通らない。
そうこうしてる間にハビーが帰ってきました。
半狂乱になってるアタシの声を聴いて、
部屋に飛び込んでくるハビー。
冷静に状況を説明する余裕すら、
アタシにはありません。
何度か鼻を吸っているうちに、
すっと空気が通る感覚があり、
おまめの手がモゾモゾ動き出しました。
長かったように感じたけど、
冷静に振り返ると、この間、幸いにも
1分にも満たない短い時間だったとは思います。
顔色も、いわゆるチアノーゼまでには達さず、
白い程度で、呼吸はすぐに回復しました。
救急の方が我が家に到着した頃には、
おまめも通常モードに戻ってはいたのですが、
事態が事態だけに、念のため救急搬送されることに。
この時、アタシの頭は遅発性GBSの事で一杯。
しかし幸いにも、感染症検査の結果はすべてクリア。
恐れていた髄膜炎の可能性も消えました。
先生の見立てでは、
おまめは新生児という事で、
体のあらゆる器官がまだ未発達であるが故の
今回の事象であろう。
但し、無呼吸は重い事態ではあるので、
しばらく経過観察したい、との事。
という訳で、そのまま入院することに…。
入院が決定したのが深夜1時。
感染症の可能性が否定され、
とりあえず、今日明日の緊急事態ではない事が分かったので、
当日10時の便でパリに出張予定だったハビーは
かなり後ろ髪をひかれながらも、
2時には自宅へと戻っていきました。
その翌日から。
おまめは脳波やら、心電図やら、
そりゃーもう、
アタシですら受けた事のない検査を
生後20日前後で一杯受けることになりました。
ほんとうに毎日毎日、検査漬け。
新しい病気の可能性を告げられては、
検査の結果、その可能性が潰されるのに、
すぐさま別の病気の可能性を疑われ、
また新たな検査の繰り返し。
「健康」である事を証明するとはいえ、
小さな体に、色々な管やら電線やらを付けられて
訳も分からず検査されているおまめを見るのは本当に切なかった。
一番辛かったのはやっぱり血液検査です。
一体何が行われているか分からない中で
おまめは一杯針を刺され、
とても怖かったのではないかと思います。
緊急入院した翌日は、
それまでよく見せていた所謂「新生児微笑」すら
その顔に浮かべてくれなくなっていました。
読者さんは既にご存知かと思いますが、
アタシは人一倍の泣き虫。
でも、ここでアタシが泣いたらダメだと、
病院にいる間はいつも笑顔を心掛けました。
特におまめの前では絶対に泣かないぞと、頑張りました。
本当はとても不安でした。
一番傍にいて欲しいハビーは出張中で不在。
それも行先は海外だったので、
何かあってもすぐに戻って来られる訳ではない。
でも一番不安なのはきっとおまめです。
だからアタシが泣く訳にはいきませんでした。
念のための一晩の入院で帰れると思っていたのに、
検査に次ぐ検査で、あっという間に1週間が経過。
なんとかかんとか、心を強く保ってはいたけれど、
心も体も疲れ切ったところで、
とても怖い病気の可能性を告げられ、
その病気である可能性は低いとは思うけれど、
念のため検査をしておきましょうと言われました。
この時、アタシの気力はもう既に限界に達していました。
夜。
ママー、嫌だよ、帰りたいよ
泣き叫ぶ同室の子供たち。
具合が悪くて、不安でたまらないんだろうな。
でも、おまめは「帰りたいよ」と泣く事すら、
まだできないんだ。
こんな小さな体で、血液検査やら心電図やら、
一杯一杯検査して。
おまめの不安なキモチ、
ひょっとすると、恐怖とすら感じているかもしれない
そんなおまめの心を思うと、
もう、涙を止めることが出来ませんでした。
緊急入院して以来、初めてアタシは泣きました。
おまめはすやすや寝ているし、
カーテンを閉めていて、誰にも見られないから。
だから今だけ。
そう思って、アタシはこっそり泣きました。
そんな時に限って、看護師さんがやってきて。
アタシは急いで涙を拭いて、
何事もなかったように振る舞ったけど、
泣いているのがばれてしまい、
少し家に帰って休むように言われました。
お母さんが疲れてしまうと、
おっぱいも出なくなっちゃうでしょう。
大丈夫。
今回の事は笑って「そんな事あったねー」って振り返る日がきっと来るからね。
だから取り敢えず、一旦ゆっくり休もう。
そう言われました。
今思い返すと、本当にこの日は本当にどん底だったなぁ…。
ハビーの目から見ても、
アタシのやつれっぷりは酷かったらしいです。
おまめの事も心配だったけれど、
もう病院で管理されているから
ある意味、安心できる部分もあったけれど、
アタシについては産後まだ一月過ぎていない中での
今回の出来事だったので、
すごくすごく心配で堪らなかった、と。
結局、いろいろ検査をした結果。
考えうる病気の可能性はすべて否定され。
「軽い風邪症状からの鼻づまり」
という結論に。
そして長かった2週間の経過観察入院の後、
無事退院することが出来ました。
今回、看護師さんが言ってくれた様に、
結果笑い話で済んだけれど。
「健康」の有難さが本当に身に染みました。
おまめがお世話になった病院は小児専門病院だったので、
それこそいろんな病気の子供たちがいました。
小さい体で治療を受けている子供たち。
夜中の病棟は、
一人が「ママ、ママ」と泣き始めると、
里心がつくのか、一斉に他の子供たちも泣きだします。
その、泣き声を聞くのは正直、辛かったです。
早くみんな良くなるといいね、早くお家に帰れるといいね。
アタシはそればかり考えていました。
そうそう。
一応こういう事態が起きたので、
病院でBLSの講習を受けました。
BLSとはBasic Life Supportのことで、
まぁ、救急救命措置の事ですな。
受けた感想としては、
こういうのこそ、母親学級等で教えるべきだなーと。
やたらと沐浴の仕方ばっかり習ったけど、
ぶっちゃけ、沐浴なんて、自己流でなんとかなるけど、
今回のような緊急事態はやっぱり事前に知識があるのとないのとでは
対応も気持ちも全然違うと思う。
BLSはもちろんのこと、
これからかかるであろう各種感染症(水疱瘡とかおたふく風邪とかね)とか、
ちょっとした具合の悪い時の対処法とか、
そういう事こそ、産前にある程度知識を付けて
心の準備をしておくべきだったなと反省しました。
育児って、ほんとに何が起こるか分からないもんね。
母ちゃんは大変だわ。
ところで入院中。
時期が時期だけに、ボランティアの方がサンタクロースに扮して
いろんなイベントをしてくれたんだけど。
他の子供たちが
わぁ!サンタさん!サンタさん!!
(ノ^^)八(^^ )ノキャッキャッ
と、きゃっきゃしてる中で、
うちのおまめは
「おまめちゃーん!」と満面の笑みを湛えて
プレゼントをくれたサンタに対し、
頬杖ついて深ーいため息をついてました。
( ̄д ̄)誰コノオッサン。フーッ。
母はちょっと心苦しかったです。
サンタ(自称27歳)に対して。
ま、そんなこんなで、いろいろありましたけど。
おまめは今日も元気にウンチをひねり出しております。
くっさー。
てことで。おむつ代えてきます。




















