脳卒中系のブログや日記はとても真面目です。発症後からリハビリの様子
そしてその成果を見ることのできる本当に真摯なものが多いです
当たり前ですよね みな真剣ですもの!あたしも入院中は救われた一人ですしね
勿論、五年間のリハビリの様子をあたしも綴っていくのですが
現実は微妙です。だからこそ少し恥ずかしい事や馬鹿なことも書いてみます
どんなふうに感じ どうなったのかを正直に書くこともアリだと思うからです

 アップ あたし中性脂肪君をやっつけてくれたナイスなやつです

 そのお話し

 

入院して数日がたちました 相変わらず左半身の存在感はなん~にもありません
それでも首の角度の固定はなくなり体の拘束も緩やかになりました

嫁君にヘルプしてもらいノートパソコンでどうにか振込もできました
先方さんが後に7円おかしかったよと見舞いで笑ってました ^^;
言語のリハビリの言語聴覚士 TBさんが

3日目の朝にもう来たことです

 

入院した病院にはリハビリ科があり素晴らしいリハビリ施設もあったのです
このことはこの先の事を考える上で非常にラッキーでした

 

TBさん   「大変でしたねぇ さぁ頑張ってリハビリしましょうね」        
        (江戸っ子のような歯切れの良い素敵な女性でした)
あたし    「え? あたし言葉 変ですか? 問題無いけどなぁ」
TBさん   「そうですね~」 微妙な笑顔・・・
TBさん   「では少しテストしてみましょうね」 
   何やら口を開けさせたり ウインクさせたり 早口ぽいのを言わせたり
   指を目で追わせたり 数種類のテストでした
   げげビックリマークできないのがあるがな~
あたし   「病気になりたてで頭がまだ動いてないんですよ~」
TBさん  「そうですねぇ でも少しだけリハビリしましょうね」 
あたし   「あい よろしくおねがいします」

 

  幾つか簡単な言葉を練習したり
  「りゃりるれろ!!」 みたいなやつです
  目をゆっくり閉じたり開いたり 口を立、横に開いたり

 

あたし   「TBさん 言葉の訓練と顔の運動ってなんか関係あるんですかぁ?」 
TBさん  「柔軟性を高めると発音にも影響するんですよ」
あたし   「そんなもんですかねぇ」

 

途中で気づいたのですがTBさんはあたしとの会話の中で
注意深くあたしに高次脳障害が出てないかをチェックしているようでした
TBさん  「リハビリは早ければ早いほうがいいのですよ
            明日また来ますので頑張りましょうね~
            手鏡を置いていきますので時間のあるときに
            口の開きを見ながら練習してね」

  そんなに言葉が変かよビックリマークだいたい言葉に顔体操ってなんだよ~
  あたしはそんなふうに思いましたした
  まぁウインクはできなかったし 練習してやるかぁ
  他人事のような勘違いオヤジがそこにいたのでした

  暫くして手鏡を覗き練習してみることに
  そこにいるのは知らない人でした

ええぇぇ~!? 

コレ一体誰だよ!!

  まるで頭から動かない左足までを雷が貫いたような物凄い衝撃です・・・
  左側の目や口 ほほが明らかに垂れ下がって歪んだ顔のおじさんが
  その手鏡の中にいました
  写真が撮って残してあったなら・・・ははは(笑)
  元来イケメンじゃないにしろまるで特殊メイクしたようです

  も一っと 気になることも・・・・
  あたしは急いで携帯電話(当時はガラケーです)を
  取り出し自分の言葉を録音してみました

  はぁぁぁぁ~~  案の定でした・・・
  明らかに普通じゃありません

  改めて我が身に起こったコトへの恐怖が襲いました
  その後 顔体操と演劇部のような発声訓練は1年あまり
  続けることになるのです
  ある意味では ここからがリハビリ 真剣モードに突入
  だったのかもれません TBさんありがと~~

  直後に年老いた母と弟が病室に入ってきました
  私の顔も酷いですが
  母の憔悴しきった顔は今でも脳裏から離れません

 

          「ごめんなさい」

    
    まだまだ続きます。