
スイス軍 の M71ヘルメット です。 Schweizer armee helm 71
1971年に開発・支給が始まったヘルメットです。
実際、軍全体に行き渡ったのは80年に入ってから らしく、それまでは前の M18ヘルメット も使われていたみたいですネ~
採用当時のシェルは黒色でしたが、直ぐにOD色へ塗装が変更されたらしいです。

帽体側面

帽体後

後部上部脇のボッチは、蒸れ防止の通気穴です。

内装です、スイス軍らしくあご紐にも天然の革が使われてます。

シェル縁の内側に刻印が有りました。
残念な事に、この個体の刻印はダブっていて、判読し難いですが “BT79”と打ってあるようです。
これは、Bronzewarenfabrik Turgi 社が1979年に製造したという事らしいですヨ!!

革内装の裏側にも印字が有りました。
“ FINK 79 ”とありますが FINK は革内装部分の製造会社でしょうか?

革内装の内側はポケット状になっていて、ヘッドパットのクッションとしてフェルトが入ってます。
なお、写真のように 取外しが可能です。

ライナー の 金具 部分に、ヘルメット の サイズ が刻印されてます。
M71ヘルメット のサイズは、53-54(XS)、55-56(S)、57-58(M)、59-61(L)、62-63(XL)の5パターンです。
スイスは、日本と同じく長さの単位はメートル法を採用してるので、この帽体は頭のサイズが 57cm~58cmの人用であるという事が分かりますネ!!

あご紐は、この金属フックで着脱してます。

M71 Helmet 用の カバー です。
これは、TAZ 83 ( Alpenflage )と呼ばれている迷彩パターンです。
この他、冬季 ( 雪中 )用の ホワイトカバー や、1990年から登場した TAZ 90 迷彩のカバーなども 有るようですが 一括で放出された このパターンが一番入手し易いですネ!!

ヘルメットへの装着には、カバー内側にある金属フックを使用して取り付けます。

ヘルメットカバーと付けると、こんな感じになります。 Swiss army M71 helmet

このカバーを付けると、よりスイス軍のヘルメットって感じがしますヨ~

そうそう、TAZ90迷彩に代わった時と同時期にM71ヘルメットにも小改造が行われました。
後部に(黄色丸した部分)ハンガーリングが追加され、コンバットハーネスやフィールドパックなどへ 装着出来るようになってます。
因みに このリング付き帽体は、 M71/90 ヘルメット と呼ばれているみたいですネ!
ただ、2004年にケブラー製の新ヘルメットが登場してるので、そろそろこのM71/90も 現場から無くなってきてるんじゃないでしょうか!?