今更ながら ドイツ連邦軍 で使用されていた、 ポケットナイフ です。
( ドイツ語 では Bundeswehr Taschenmesser と云うそうです。)

現用のではなくて、旧型 の ジャーマンソルジャー ナイフ ですヨ~ 108mm GAK
軍の払下げ品やレプリカで良く見掛るこのタイプは、1976年 西ドイツ 時代 に 初採用 され 東西ドイツ統一後の 2003年 まで使われたそうです。
初代のモデルであるこのタイプは、収集家の間では GAK1 (German Army Knife 1)と呼ばれているそうですヨ!!
2003年以降の現用はこっち↓
German Army Knife GAK 1 BW-Stumpf

↑収納 ツール を展開するとこんな感じ。
付属ツールは
① ラージブレード
② ノコギリ ( 栓抜き 兼 缶切り & マイナスドライバー 付)
③ リーマー
④ コルク抜き (ワインオープナー)
と到ってシンプルです。
それと、キーリング は有りませんが、グリップ端に紐を通せる穴が開いてます。
毎度おなじみ、外周を見てみましょう。

各ツールを見てみます。

メインの ラージブレード です。 中古なんでスリキズだらけですナ~

このナイフの 製造メーカー は、スイス の ビクトリノックス です。
但し、支給 時に作っていたのは Vic 一社だけでなく ドイツ ・ スイス ・ スペイン ・ イタリア
などの 各国 ナイフメーカー が作成してました。
因みに私が今 分かってる GAK の メーカー は
Adler messer , Robert.Klaas , Hubertus Solingen , I.C.A.R. , B&H , C.JUL.Herbertz , BEG , Victorinox , Aitor , CCM , TSR , Fox , MiL-TEC , MFH
です。( レプリカ 製造メーカー も含)

ウッドソー ( ノコギリ )です。
ギザ刃が鋭いので普段は金属製のカバーが付けられてます。(写真上側)
先端部には マイナスドライバー と 栓抜き 兼 缶切り が有ります。
それと、1985年以降の生産分には File “ 爪やすり ”(黄色丸部分)が 付いたのも 登場してます。
マニア の間では、この やすり が付いたモデル以降を2ndタイプとして GAK2 ( ジャーマンアーミーナイフ 2 )と呼んでいるそうです。

リーマー ( きり )です。

コルク抜き ( ワインオープナー )です、海外では単に酒好きが多いという訳ではなく 水質状態の悪い地域は 水の代わりに ワインを飲むって国もある位だから必要なツールだったんでしょうネ!!
※ ドイツ の 狩猟用 ポケットナイフ には、伝統的 に この コルクスクリュー が 付けられるようになってるそうですヨ!
ただ、Victorinox 製 OHT ワンハンドトレイルマスター タイプ の GAK3 からは コルクスクリューがなくなってます。

グリップには、アドラー ( 鷲 )の マーク が入ってます。
私が最初に入手した ドイツ軍 の ナイフ は、VICTORINOX 製ではなくて 上野 ( 御徒町 ) の 中田商店 で買った“ TSR ”製の ポケットナイフ でした。


ブレード根元の刻印→ TSR ROSTFREI
一部では TSR 製の ジャーマンアーミーナイフ は レプリカ と云われてますが ビクトリノックス 製のモノと比べても 相違は見られないので、軍 規格 通りに 製造されているのは間違いないと思われます。

ただ、軍納入用に作成されたけれど 結局納入されずに、一般市場へ流れて来たのが、これなのかもしれませんナ~ ( 米軍 の 装備 でも、そう云うの 一杯有るよネ~!!)
最近販売されてる Mil-Tec の品は間違いなく レプリカ ですけど!!
※その後、調べたら TSR は Thomas Sturm Rottenburg の略で
Mil-Tec ブランド を持つ Sturm 社 の 代表 トーマス ストーム 氏 の名前から取ったようですヨ!!
という事で、 TSR は Miltec の前身ブランドなんですナ~(驚)

VICTORINOX での アイテムナンバー は 0.8770.04 German Army Knife
追記
ジャーマンアーミーナイフ メーカー の一つ アドラーメッサー 社 と思われるブレードを使った トルーパー 型の ツールナイフ が有りました↓