スイス軍 へ 2009年 から納入されている
Victorinox の ニュー ソルジャー ナイフ と 一般販売されてる Wenger の ニュー レンジャー ナイフ を比べてみました。

因みに、双方とも 2008年から製造・販売されてます。
ニューソルジャー と比較するため、対比モデル としての ウェンガー の方 は 当初 Ranger 78 にしようと思いましたが、78 には波刃が付いて無いので ソルジャーナイフ同様に 波刃 の有る Wenger Ranger 178 を 選択してます。

サイズ
New Ranger (右): 全長 約13cm 幅 約2.7cm 重量 約160g
New Soldier (左): 全長 約11cm 幅 約1.8cm 重量 約130g
左: ニュー レンジャー 178 右: ニュー ソルジャー

まずは、ラージブレード です。
双方とも波刃付ですが、レンジャーは先端部1/3がストレート下側にセレ(波刃)が付いてます。
逆に、ソルジャーは先端から2/3までが波刃になっていて下側1/3がストレート刃です。
ワンハンドオープン用のサムホールは、レンジャーがカクカクしてますがソルジャーは丸です。
ソルジャーの刀身根元部分には製造年の“ 10 ( 2010年 ) ”が刻印されてるのが分かりますネ!?
これは、前身のスイス軍支給品アルミハンドルソルジャーからの名残でしょうか!?
レンジャーの根元には、WENGER の文字が 刻印 されてます。
なお、レンジャー は ブレード を収納する際 グリップ側面の ウェンガーマーク を押しながら ロック解除する ボタン式ライナーロック を採用してます。

マイナスドライバー付の栓抜きです。
互いにワイヤーストリッパーもついてます。
双方ともこのツールにはロック機構が付属してますが、各々ホールド方法は異なります。
レンジャーの方が細身ですネ~

缶切りです。
レンジャー の カッター は、日本人にも慣れた引きながら開ける方式ですが ソルジャー の方は押しながら開けるタイプの缶切りになってます。
さらにソルジャーには先端部にマイナス小ドライバーが付いてます。

プラスドライバーです。
双方変わりは無いですが、レンジャーの方が長めです。

リーマー(穴あけ)です。
形状に違いが見られます。 レンジャーには糸通しの穴が付いてますネ~

ソー ( のこぎり )です。
ソルジャーの方が長く見えますが、長さは ソルジャーが 9cm レンジャーは10cmと レンジャーの方が長く確りとした作りになってます。

キーリング。
レンジャーの方が、少々厚めの素材で作られてます。

ロック部分(黄色丸部分)の比較です。
板バネでロック出来るツールは、レンジャー(左)がナイフ部分の一箇所で ソルジャー(右)はナイフと栓抜きの2箇所となってます。
因みに、レンジャーの栓抜き部分は 板バネのロックを採用してませんが ウェンガーオリジナルでマイナスドライバーを使う際 グッと押し込むとロックが 掛かるような機構が付属してるんですヨ。(下図参考)


VICTORINOX NEW SOLDIER 08 展開参考

WENGER RANGER178 展開参考
同じツールが付いていても、こうやって比べると違いがハッキリしますナ~
(並べて分かりましたが、栓抜きと缶切りは双方逆に付けられてるんですネ~!!)
それにしても、スイス陸軍へポケットナイフを納入していた ビクトリノックス と ウェンガー ですが 2005年にV社がW社を吸収合併した事から、ウェンガーブランドは存続していますが 実質製造元 は一社なんですよネ~!!
でも、世が世なら この New Ranger Knife が スイス軍 の トライアル を勝ち抜いて正式 の 現用 ポケットナイフ に採用されていたかもしれませんナ~(笑)
追記
2005年の合併後、しばらくの間 WENGER ブランド の ポケットナイフ が作られてましたが 2013年にナイフ部門はビクトリノックスに統一され、ウェンガーブランドのナイフを作ってた工場では ビクトリノックス の ナイフ として製造しているようです。

Wenger レンジャー178 も、Victorinox Swiss Army RangerGrip 178 (※日本未発売) として 販売されてます。( マ ーク と 缶切り や リーマー 部分が ビクトリノックス タイプ に替えられてますが!!)
※ 後に日本でも販売されました。