2008年末に リニューアル し 製造され始め 2009年２月から 支給開始となった スイス連邦軍 用『 新 ソルジャー ナイフ 』も、(2010年12月の今では) すでに ２年になるんですネ～!?
しかし、まだまだ 旧モデル の アルミハンドル ソルジャー を 好きな人も多いんじゃないですか？
という事で、３種類の ソルジャー AL ナイフ を用意してみました。
Swiss Army Knife soldier Alox 3 type
左から
WENGER ウェンガー ソルジャー Standard Issue
VICTORINOX ビクトリノックス ソルジャー (キーリング付き※)
VICTORINOX ビクトリノックス ソルジャー
※ 真中のキーリング付き ソルジャー は、１９９６年～２００１年に 日本(アジア諸国?)で 正規の ソルジャーナイフ が販売禁止となり、その代用として５年の間 販売されたモデルのようです。
それと スイス軍 Schweizer Armee の 軍納入 用 として作成された アルミハンドル には スイス 連邦 の 国章マーク Swiss coat of Arms が 1977年以降製造分に刻印されてます。
( ウェンガー社 の マーク じゃ無いですヨ!!)
現在 VICTORINOX JAPAN で 販売されている ソルジャー CVAL ( 海外では PIONEER パイオニア と云う名前が付いてます) には、グリップに スイス国旗 ではなく ビクトリノックス 社の マーク が刻印されているのと ラージブレード根元の裏には製造年の2桁数字刻印が有りませんので注意。
それに CV とはシビリアンモデル ( 民間用 )という意味なんで、同じ ALOX ALシリーズ でも 軍仕様 では有りません。
たまに オークション などで CV-AL を ソルジャーAL として(偽って!?) 出品してるのを見掛けますが、入手前に マーク の違いや ブレードに製造年の2桁数字刻印が有るかなどを 良～く確認してから手に入れて下さいネ!!
これが CV-AL に刻印されてる ビクトリノックス の マーク で クロスアンドシールド と 呼ばれているそうですヨ。
スイス軍 の マーク に似てるけど・・・違うんですネ～!!
因みに、
先 の 3本の 製造年 は、全て 1997年 製 です。 同年3種類
(この様に、ブレード根元の裏側へ 製造年が刻印されているので 入手される前に有り無しを確認された方が良いです)
実際に兵士へ支給された アルミハンドル タイプ は モデル1961 と呼ばれ 登場してから6回モデルチェンジされました。
私の知る限り 1961 型の 変遷 は
1962年～1965年-グリップが赤色
1965年～1972年-グリップが銀色に変更(但しVic製造分で民間の販売品には赤のままのモデルが有)
1973年～1977年-グリップの W-K ( Waffen Kontrolle ) 刻印が縦から横向きへ変更
1977年～1986年-スイス国章(色付)追加と WK (武器品質管理基準クリア)刻印が下部移動へ
1987年～1993年-WK刻印の廃止に伴い、下部のWK刻印を打刻する部分が空欄や消滅
1993年～2008年-栓抜きパーツ改修(ワイヤーストリッパー溝の追加等)と 下部 中空リベットの廃止
と 大まかに分類されると思います。
最後期が 1993年～2008年までなので 上記画像 1997年 のナイフはそのモデルに入りますネ。
現状では、コレクション 的な要素が大きくなった 旧 ソルジャーナイフ
上記の写真のように、同じ製造年の品で揃えてみたり 自分 の 誕生年 に作られた ソルジャーナイフ を探して 収集してみるのも 楽しみの一つと思いますヨ。
但し、 ビクトリノックス では 1961年・1972年・1974年 の下2桁刻印の入った M61 ソルジャーナイフ を スイス連邦軍 には納入してないそうです。
( ウェンガー の方は、1961年と1962年 のが無く 逆に Vicが無かった 1972年・1974年 分は有り納入されたようですが!!)
ゆえにその年度刻印の一般流通品も無いか少ないかと思われます。
それと、私的に この アルミハンドル タイプ で抑えておきたい品は ビクトリノックス 製で ２００８年 製造品 と ウェンガー 製で ２００４年 ～ ０５年 製造品 です。
ビクトリノックスの 1961 Soldier Knife は、2008年まで製造されていたので その最終年度の “ 08 ”が刻印されたもの、 ウェンガー は ２００５年４月にビクトリノックスへ吸収合併された事から“ 04 ”もしくは“ 05 ”が 合併前に Wenger社がスイス軍へ単独 納入した 最終年度製造品と思われるので(“05”はまだ未確認)。
なお ウェンガー の ソルジャーAL は、合併後 も “ ウエンガーブランド ”としてビクトリノックス 社内で製造されますが 新品 の上 ナイフの根元に 二桁年号 が入れられて無いタイプは、 軍 への 納入品 では無く 民生用 として作られた Wenger Swiss army 70 シリーズ という名称の商品なので コレクション 品には不適格です。
Wenger 製 ソルジャーナイフ は 06 07 刻印 が入った物も存在してるようですが、合併後の製品なので 実際 軍向けに納入されていたかは不明です。
また、中古で ブレードに年号が無いものは メーカー修理品 の可能性が有り これも収集品としては不適ですヨ)
※追記
Wenger standard issue の 2008 モデル 08刻印 1 70 01 00 M08 が 存在するようですが
これは、スイス ビクトリノックス 関連の SwissBianco 社 が Victorinox の ウェンガー ブランド 取扱部門 から部品を 独自調達のうえ 同社内で組み立て製造した物を 一部の コレクター 向けに販売した同人モデルらしいです。
製品自体は Wenger の 軍規格通りの品ではありますが 事実上 08刻印の入った Wenger ソルジャーナイフ はスイス軍への納入実績が無い(※未確認)らしく、この同人ナイフ は 前記 2桁刻印の無い 一般販売用 ウェンガー スイスアーミー70シリーズ のブレードに 08刻印を入れただけの亜種として考えた方がよい品だと思われます!
良く見ると、 箱の蓋の印字にも軍納入品ではない Swiss Army 70 の文字が入ってますネ!!!
● スイスアーミーナイフ 旧 ソルジャー と 新 ソルジャー の比較です。
左が 旧タイプの モデル 1961 ( Soldatenmesser 1961 Ausführung 1994 ～)
右が 新タイプの モデル 2008 ( Soldatenmesser 08 )
従来の 全長 91mm から 111mm へサイズアップしてるので、大きく見えます。
新ソルジャー のグリップには、アルミハンドル同様 軍納入用に入れられる スイスの国章も刻印されてるのが分かりますネ!!
( スイス連邦軍 ではこの国旗マーク を、軍用品にしか入れてはいけない決まりになってるそうですヨ! そう云えば、軍の 装備品 や 拳銃 にもこの 国章マーク が入ってましたゼ)
（ネットから拝借した画像)
スイス軍 の 正式 拳銃 P75 （SIG P220 )のスライド上面にも Coat of Arms of Switzerland が入ってます。
ブレードも、当然長くなってます。
新タイプには、ブレードの展開がし易いように 円形のサムホールが追加されてるのが分かります。
それと、 2/3が波刃になっていて切れ味が格段にアップしてます。
機能も、新タイプには“ プラスドライバー ”と“ のこぎり ”が追加されてます。
新ソルジャーナイフ 08 が ビクトリノックスの工場で製造され始めたのは 2008年 12月からで 実際に スイス軍へ引き渡し 新兵への支給が開始されたのが、2009年に入ってからとなります。( 大半が2008年から納入と勘違いした説明になってますけどネ・・・笑)
なお 08ナイフは、軍からVicへの最初の注文数が専用ケースとセットで75,000本だったそうです。
2009年3月の配布の際、前年末に製造された ブレードに 08 刻印のある 10,000本が先に、 2009年に製造された 09 刻印の65,000本が後に納入され 兵士達 へ支給されたようですヨ。
私としては、(製造数が一番多いとは思われますが) 支給が開始された2009年の年が解る (ブレードに) 09刻印 のある ソルジャーナイフ の方が 08刻印よりも持っていたい品ですナ～!!
(まぁ～、コレクター としては 08 09 10 辺りの 年号刻印 入りの 新ソルジャー は一応確保して置きたいデスね)
それにしても、銃刀法の改正で これらの ツールナイフ が 『 正当な理由 』が無い限り 携帯不可になってしまったのには、残念でなりませんネ～!!!