これまで28年間生きてて、幸運にも死ぬかと思ったことは1回だけ。
ボードに出かける高速道路にて、運悪く事故直後の現場を通り、私たちもスリップして事故りかけた時。
そして今日、2回目を迎えてしまった。



ウガンダには赤道が通るポイントがあり、観光スポットになっている。
南米でエクアドルに行ってない私にはこれがラストチャンス。
3人でマタツに乗って行くことにした。
もともと11時に宿を出発の予定が、急に雨が降ったので少し時間をずらして出発した。
ボダボダに乗ってニュータクシーパーク前に到着。
まずは腹ごしらえしようとレストランを探していたら、急に異常なほどの歓声が聞こえた。
声のする方を見ると大統領?どっかの党首?みたいな男の人が車の上から顔を出して手を振っている。
結局何だったのか分からずじまいでレストランを探し歩く。
なかなか良さげなレストランがなくタクシーパークの方へ戻ろうとすると、1人のおじさんが声をかけてきた。
『今、そっちの方向には行かない方がいい。政党の党首が車で移動してるから何か起こるかもしれない。ここら辺で1~2時間、時間を潰してからの方がいいよ。』
やっぱり、さっきの車の人は政党の党首だったらしい。
おじさんの忠告通り、私達はその場から離れたローカルレストランでお昼ご飯を食べた。
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これがまた安いのにおいしかった。



ここで私たちは予定を変更した。
時間が遅いので赤道へは明日行くことにして、今日は中心地を歩いてまわることに。
まずは明後日のカバレ行きのバスチケットを購入。
これがまた6時間くらいやのに1,000円と破格。
おろしたお金使いきれるんかな笑
バス会社はおじさんの言う危ない方向とは反対側にあったので問題なし。
しばらく時間も経ったので、私たちはタクシーパークの方へ向かって歩くことにした。



とりあえずカンパラは人も車もたくさんで通りはインドみたいにカオス。
インド行ったことないけど笑
このカオスぶりを撮りたくて、私たちは大通り沿いのビルに入った。
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そこで何枚か写真を撮ってると、普通に歩いてた通行人が一斉に走りながら引き返してきた。
え?何事??
また党首が通るのかと思いきや、現れたのは迷彩服を来たポリスと車。
ポリスの手には鞭、ライフル。
はじめは大統領のために道を整備しているのかと思った。
でも見てると様子が違う。
ポリスが威嚇するように歩いている。
どうやらみんなこの軍団から逃げているようだ。
彼らに何か言っている地元民を鞭で叩くポリスを見た。
はじめはバルコニーで様子を見ていたが、危険を察知したギジョンが私たち2人をレストランの奥に引き込んでくれた。
英語の話せる人がいたので話を聞く。
でもよく分からない。
事が落ち着くまでレストランで待つことに。
店の人に聞かれたのでとりあえずジュースを頼む。
バルコニーにはたくさんの地元民が外を見ている。
ジュースを飲もうとした瞬間、バルコニーあたりで煙が見えた。
ギジョンがアラと私に伏せろ、と言う。
そして聞こえた音、パァーン!!
急いで建物の奥へ行く。
煙がどんどん拡がってる。
煙!煙!とギジョンに告げた私。
さらに奥へバルコニーを通って抜け出す私たちと地元民。
目、鼻、喉、顔の皮膚が痛い。涙、鼻水が出てくる。
煙の正体は催涙ガス。
ただただ怖い。
逃げなきゃ。
とりあえず私たち3人、離れないようにしないと。
この2つしか頭になかった。
バルコニーでつながってた他のレストランへみんな逃げ込む。
そこで見たのは催涙ガスに苦しむ自分たちと地元民の姿。気絶してる人もいた。
なにが起こってる?
あの迷彩服を来た人たちはポリスじゃないのか?
ポリスの中に、1人、よくテレビで見るようなターバンを巻いて目しか出してない人がいた。
テロリスト?
もしこのビルが爆破されたら死ぬのか?
15分くらい待って落ち着いたら、ウェイトレスのお姉さんが出口まで案内してくれた。



これまでこんな事態にあったことない私とアラ。
後から話したら同じことを思ってた。
今実際に内戦が行われてる地域に住んでる一般市民はこの恐怖に毎日さらされているんだなぁと。
きっと第二次世界大戦の時もきっとそうだったんだと。
ギジョンはやっぱり韓国の兵隊として南スーダンで任務に就いてただけあって、すごく落ち着いてた。
突然のことにボー然とする私たちによく声をかけてくれてた。



あとあと複数の人から話を聞いて何となく概要が掴めた。
明日は大統領任期更新の日らしく、政府の警察が街の統率を図るためにこんな行動に出てるらしい。
何でこんな統率の仕方なのか?
アフリカ人は気性が荒いからかもしれんけど。
2月の選挙で現職の大統領が5期連続(30年)で大統領を務めることになったらしい。
この時にどうやら反対派の大統領候補が拘留されたそうな。
私たちが今日見た人はその拘留されてた大統領候補らしい。
地元民がおそらく政府へ反発した姿勢を持ってるから故の今日の出来事と推測。



ここはアフリカ。そう、これがアフリカ。
この旅で1番の恐怖体験。
とりあえず宿に逃げ帰って私たちは元気です。
明日は中心地には決して行くなというお達しもあったので、予定通りカンパラを抜け出して赤道に行きたいと思っております。



今日の晩ご飯、中心地の中華を予定してたのに。
今日もロレックス2本かな。
あのわちゃわちゃした中、お兄さんがレストランの冷蔵庫から1人1本ずつ水をくれた。
この時は私たち3人ともタダでくれたものかと思ってたけど、レストランを出る前にきちんと請求されました。
抜かりないなぁー。