寒くなってきたので、布団から抜け出せずにいます。
家好き建築士mu_miです。
今日も早速ご質問にお答えさせて頂きます!
これも非常に多くの方が疑問に思うことですね。
以下質問を頂きました。
「屋根の形。傾斜のある屋根と、傾斜のない屋根のメリット、デメリット。それから狭い家を広く見せる工夫なんかも教えていただければ。。。(´ω`)」
ということで!
屋根にはいろんな種類があります!
デザインによって形は様々ですが本来の屋根の目的は「雨から守る」ためです。
“雨”の視点とコストの面で2つの屋根で比べてみます。
左が切り妻屋根。 右が方流れ屋根です。
①コスト
屋根は意外と金額に影響します。
僕たちもコストカットのために屋根の角度を抑えて対応したりすることもあるほど。
片流れの方が小さく、ガルバリウムという金属板で瓦より安価にできることもあり
コスト面では片流れは優秀です(´∀`)
②雨
片流れのデメリットは受けた雨が全て集中してしまうことです。
雨樋を大きくしておかないと大雨の日にあふれ出てきたりします((゚m゚;)
また、デザインの性質上片流れは余り軒を出さないことがあるため、
外壁に雨垂れなどの汚れは付きやすい屋根でもあります( ̄_ ̄ i)
一方、切り妻は雨を効率よく分散し、軒も深いことが多いので建物自体が
長持ちします。
日本は高温多湿で雨も多い国です。昔から日本は切り妻で屋根をつくってきたのには
それなりの根拠があります(´∀`)風土の性質に合っているのです!
コストは多少かかりますが、総合的に考えて切り妻のようにすっぽりと建物にかかる
屋根が良い。と、僕は思います!
あとは屋根でもう1点。
「谷は避ける」です。
屋根の谷折りになっているところは瓦や金属板が張れず、屋根専用の防水シート
などで対応します。
ここがどうしても雨漏りしやすくなるのです。( ̄Д ̄;;
間取によってやむを得ない場合もありますが、できることなら谷の無い
スッキリした屋根にしてあげると家も長持ちで家族も健康に暮らせます!
続きまして!
「広く見せる工夫」について。
それはズバリ、“視線を遠くに伸ばすこと”です。
言葉だと伝わらないので1つ例をあげますね。
2階の間取があったとします。
階段を上がりきった時、いきなり壁なのか?遠くまで見通せる広い空間なのか?
ドアを開けた先、階段を上がった先、曲がり角を曲がった先、暗いトンネルを抜けた
先・・・
人はシーンが変わる瞬間に大きな印象を受けます。
そこが壁なのか、視線が遠くまで見通せる空間なのかで印象はガラリと変わります( ´艸`)
上の2つの間取は同じ面積ですが、左の方が圧倒的に広く感じます(人´∀`*).。
また、間取でなく室内のちょっとしたことでもこのテクニックは応用できます。
4畳半の和室に押し入れが付いていたとします。
“吊り押し入れ”といって押し入れを少し持ち上げ、その下にスペースを設けます。
これだけでも視線が遠くに伸びるので同じ大きさの和室でも広さの印象は全然異なります(*´ω`*)
建築士にとって限られた面積で広く、品のある空間にみせるとこは腕のどころですので。
これらのテクニックを積み重ねていくことで小さくても充実した暮らしが
出来る家がご提案できるわけですv(´∀`*v)
参考になりましたでしょうか?
まだまだ質問たくさん頂いてるのでどんどん記事にして行きますね(`・ω・´)ゞ
ではでは!
家建てようぜ!イエーーーイ!!
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