7月16日
さくちゃんが空に走っていきました
17歳でした



きっとまんたろが 
すごく苦しくなる前に
迎えにきてくれたんだと思ってます



ある日さくは
ごはんも食べない
お水も飲まなくなりました

その翌日
大阪では震度6弱の地震があって
家にいた上のちびさんが
とっさに
さくとむうを抱いて
飛び出たそうです

足を引きづりだし
よろよろとしたので
病院にいきました
いろんな検査をした結果








乳がんと言われました







なんでさくが?
あたしだけじゃだめなん?
なんで気づいてあげれなかったんやろう
あんなに毎日
一緒にいたのに


さくは全身にリンパ節転移をしていて
レントゲンに写っている
肺門部のリンパ節が
一番大きくて
もう永くないんだと
すぐにわかりました

地震から1ヶ月
延命ではなく緩和ケアでと
苦しまないように
痛くないように
それだけをおもいながら
病院に通いました




さくは
奈良県桜井市のコンビニに
捨てられた子でした
コンビニにはいろうとするさくを
どっかのおっちゃんが
蹴り飛ばしていたとこを
四歳だった下のチビが
『おっちゃんなにすんねん!』とにらみ
さくを抱きかかえて
離しませんでした
桜井市で出会ったから
さくらです(笑)

それから17年
いつも一緒にいました
特にまんたろとそれは仲良しで
いつも一緒にいました

幸せでした


空に行く2日前
すでにさくは歩けなくなっていて
寝返りをするのがやっとでした

心配で一緒にリビングで寝ていました
朝起きると
さくがいなくなっていました
猫は人知れず死んでいくって
聞いたことがあって
暗い場所をさがしたけどいませんでした

朝早かったけど
パパちゃんを起こして
一緒に探してもらおうと二階にいくと
さくは
パパちゃんの隣で
元気だったときのように寝てました

どうやって
階段を上ったのか
どうやって
高いベッドに飛び乗れたのか
今でも不思議です
たぶん
過剰なまでに猫可愛がりするパパに
あいさつにいったのかもしれません

空に行く直前
手を繋ぎました
そして
あたしの膝の上で
まんたろの時とおんなじように
空に走っていきました


大好きやで
さくちゃん

乳がんのあたしが
乳がんのさくちゃんを
置いていかなくてよかった
心配で先にいかれへん
ちゃんと看取ることができて
よかった



また会える日まで
またね


明日はきっといい日になる
虹の橋で待っててね