島本理生の新刊 "ノスタルジア" で主人公は、自分に抱く色のイメージを尋ねる。
○ 淡い、金色
「けっして主張の強い人ではないけれど、いつも朝の光が差すような感じがするんです。自分にとって。だから、一緒にいて幸せを感じるんです」
○ 白
「どんなものにも合わせられるように見えるけど、なにとも混ざれないんだ。紗文さんは俺の中で、そういう人」
○ 黒
「緊張感が高くて、容易に心を許さなくて、でもそれが独特の魅力だと思っていました」
抱いた色のイメージは皆違う。出会うタイミングも、離れるタイミングも、関係性も皆違う。
けれど、彼女が彼女の人生において少しの間でも深く関わったことで、この質問をされた彼らは皆、はぐらかすことなく誠実に答えてくれる人たちであったことがわかる。
また、彼女と過ごした彼らは色に鋭敏で、少なくともそこは共通点であったことがうかがえる。
