(これは2月19日に主人の闘病を記録した記事です。旅の思い出とともに、闘病を記録した記事も並行してあげていきます。)
今から思えば、確かに昨年11月ぐらいから食欲が一気になくなって疲れやすくなっていた。
このころから急激に痩せてきたので家族も心配する。
彼のお母さんは急激に痩せたことですい臓がんが発覚して、半年後に亡くなったので、彼なりに「もしやこれは膵臓がんでは」と内心疑っていたらしい。
それでもクリスマスもお正月も休み休みでも家族と食事をしていたのだけれど。
1月下旬、膵臓癌の末期であることが分かる。
この時点で、胃や肝臓、リンパにまで転移していた。
こんなになるまでどうしてわからなかったのか。
後悔しかない。
ただ、すい臓がんは症状が出た時にはすでに末期ということが多い癌で、夫の場合もそうだった。それにたとえ1期でも再発率は高く、他の臓器に転移がない一期であっても5年生存率が50%を切る癌の中でも悪性の癌。
夫は抗がん剤をやっても延命するだけなら、ホスピスでペインコントロールしながら家族と静かに過ごしたいという。
そして、猛烈に自分の葬儀の準備を始めた。
病名が分かってからさらに詳しく調べるため、1月24日にはPET検査を受ける。
翌日、長女と次男と私と夫4人で主治医の話を聞きに行く。
先生から「確かにあちらこちら転移をしているけれど、まだお葬儀の話は早いから紹介状を書きます」と言われて紹介先を癌研で希望。
夫の病のことを連絡した方の紹介で、癌研有明病院の先進医療の先生に診ていただくことができることになる。
1月29日、癌研で初診。
この日全システムがダウンし、病院は大混乱。
何とか診断までたどり着いたが、多くの方は診断ができずに帰されたと思う。
主治医はとても信頼できる先生。
検査入院が2月の1~3日で決まる。
ゲノム検査をすることになったのだ。最先端の医療の可能性が少しでもあるならということで、夫も検査入院を同意。