荒涼とした荒れ地をドライブして、到着したのは世界遺産、テル・べエル・シェバの遺跡です。
テル(遺丘)というのは、同じ場所で何度も繰り返し集落が作られて、丘のように盛り上がった場所を指します。当然そこを掘るとたくさんの遺跡が発掘されます。
以前ご紹介した「ハル・メギド」(メギドの丘)やエリコなどもテルの種類に属します。
このべエル・シェバという名前は「誓いの井戸」もしくは「7つの井戸」という意味を持ち、旧約聖書の創世記の中にアブラハムがアビメレクと井戸に関する誓いを交わした話から、名前が付けられています。
ここからは紀元前4000年の遺構が発見されているそうです。
べエル・シェバはイスラエルの南端に位置します。
よく旧約聖書では「ダンからべエル・シェバまで」という表現が出てきますが、ダンが当時の北の端。
そしてここべエル・シェバが南の端なので、北から南まで全てという意味で使われます。
遺跡の中は広く、発掘中のところもたくさんあります。
アブラハムとイサクが掘ったという井戸が残っていました。
この井戸はとても深く・・・
どれぐらい深いかというと、ガイドさんが石を井戸に投げると、しばーらくしてからポちゃん、と音がするぐらい深い井戸。
ちょっと高いところに登ってみると、この遺跡がどれだけ広大かわかります。
この遺跡の中でとても印象的だったのが、とても深くて大きな食糧庫です。
階段で、どんどん食糧庫の底まで降りていきます。
沢山の人が当時ここに集まって住んでいたことが、この巨大な食糧庫でよく分かります。
今日のお昼ごはんは、ベドウィンのテントで。
こんな風に、低いテーブルを囲んで食事します。
デザート。お食事はどれもわりと美味しかったです。
食後はラクダに乗ります。ラクダたち、待機。
腰や首に問題のない人は乗れますよ、ということなので、私は乗らないでカメラ係を。
多くの人達が乗りました。
もちろん、こういうことには人一倍前のめりな夫も。
みんなでわいわい、楽しそう―!
べエル・シェバの遺跡は、本当に心に残りました。