さて、ドライブを続けて、ようやくラサ(ラーザともいう。ここではラサに統一します)の駐車場に到着しました。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、私のハンドルネームはこのRasa村からいただきました。私たちにとっては忘れられない、思い出の村なのです。
今回は3回目の訪問。
ラサ村へはここの駐車場に車を置いて、小さな荷物だけ持ってロープウエイを使って入っていきます。
駐車場から階段とスロープを降りると、そこにはベルダシオという無人駅があり、その駅からロープウエイが出ています。
そうそう、
以前大失敗してすんでのところで乗れないというピンチに陥った、あの駅です。
(このピンチについては、又改めて「アルプス地方周遊ドライブ」で記事にします)
ロープウエイ駅。
今回は大丈夫!明るいうちに到着しました。
懐かしい、小さいロープウエイ。
荷物置き場は外。
谷を越えて行きます。
ラサ村へは、一般にこのロープウエイだけがアクセス手段なのです。
ラサ村に到着。
今回も、ツインのお部屋を二つ用意してもらっています。
踊り場には静かに過ごせる場所が。
コーヒーや紅茶を飲んだ分は、自己申告してそこにある貯金箱にお金を入れておきます。今回はアイスクリームも炭酸飲料もありました。
今書きながら気が付いたのですが、テーブルの上にはケーキもありました。
ここでは施設を自由に使い、リラックスして過ごすことができます。
ここに再び来られて、本当に嬉しい。古い古い村。
4人で散歩しながら、いろいろな話をしました。
かつてみんなで一緒に食事をしたところ。
今回の食事は基本的にこの藤棚の下でビュッフェ。
夕食のテーブルで一緒になったイタリア人夫妻と、話が弾みました。
彼はもともとゴルフ用品の販売の仕事をしていたけれど、取引先が倒産してその仕事を辞めざるを得なくなり、今は自分でラビオリなどを作って販売して、マンマの味を提供するレストランもやっているとのこと。
私達が日本人だと聞いて
「日本は島国だけど、その島はすごく大きいよね。ヨーロッパの国がいくつかすっぽり入っちゃうよね。でも技術は凄い、私はゴルフ用品を販売していたけれど、ミズノのクオリティは本当にすごくて恐れ入った。誰にでも薦められる品質なんだ」
と上機嫌でいろんな話をしてくれました。
日本の技術を褒められて、ちょっと嬉しい私達。
楽しいディナータイムが終わり、また少し散歩。
思い出深い小さな家。
この村には、懐かしい思い出が満ちていました。
その後両親を亡くした私と、母親を亡くした夫。
残った義父はケアハウスに入ったので、もうすでに彼が育ったところには帰れない。(注・2019年当時。義父も2021年に亡くなりました)
でも、2人の共通の心の故郷と言えるのは、案外はじめてヨーロッパを訪れた時に泊まったこの村なんじゃないかと、今回改めて思ったことでした。