さて、その晩長男の別の友達や地元の仲いい人たちが、私達をアサードに招いてくださいました。

アサードというのは、アルゼンチン(とその周辺の南米諸国)の国民食といわれるぐらいのポピュラーな料理で、肉の塊をじっくり燻すように炭火で焼く料理です。

アサードはスペイン語で「焼く」という意味なんだそうです。

 

少し治安が怪しい地区にある、地元の人たちが集うお店へ。

長男が車を運転してくれて、お店のすぐ近くまで行きました。

治安が不安なところは、できるだけ歩く距離が短いほうがいいのです。

 

ここが美味しいと評判のお店。

すでに豪快に牛の塊肉が炭火で焼かれていきます。

 

集まったのは8人。

陽気な人たちです。半分は日系人2世。

だから、片言の日本語もしゃべれる人も。

英語もちょっと通じるので、食卓には日本語とスペイン語と英語が飛び交います。

(私は基本的に日本語で押し通す(笑)そして、長男に通訳してもらう)

 

それにこのお店、地元の人たちがおいしいというのだから、間違いありません。

サラダやオードブルに交じって、こんな牛肉の塊がどんどんと机の上に置かれます。

奥のナイフの大きさと比すると、この大皿に盛られた肉の塊が大きいことがわかるでしょうか。

 

これが4~5皿。

みんなで次々に切り分けていきます。

デザートのプリンも本当においしかったー。

会話もにぎやかで楽しく、ブエノスアイレスの夜は更けていきます。

集まってくださった方たちに感謝です。

 

でももう、本当にお腹いっぱい!

アルゼンチンでは食べきれないものは、お店の人にお願いするとお持ち帰りのパッケージに入れてくれます。

もちろん私達もそうしてもらいました。

 

孫たちも一緒に行きたいといっていたんですが、流石にイグアスから帰ってきた翌日で疲れているだろうし、こちらの夕食は終わるのが遅いので、彼らはしぶしぶお嫁さんと残ったのです。

アサードの残りをじぃじとばぁばが持って帰ってきてくれるんじゃないかと説明したら、孫たちようやく納得してくれたようなので、お土産は持って帰らないとね。

 

持ち帰った牛肉は、うまみたっぷりなのでビーフシチューにしたりカレーにしたりすると抜群なんだそうです。

お嫁さんが大喜びで「しばらく冷凍にして、後でビーフカレーにしようかなー」なんて言っていました。