この日はもともと、ロカ岬からオビドスに向かう予定でした。

オビドスの、可愛い雑貨屋さん巡りをしたいというのが私の楽しみ。

 

ところがルートを見ていると、その途中にちょっと寄り道すれば、世界遺産シントラに行けるかも、というのに気が付きました。

 

ポルトガルへは世界遺産に、できればなるべくたくさん行きたいと思っていたので、よくわからないけどシントラに行ってみようかと・・・

その安易な考えが良くなかったんでしょうなぁ。

 

ロカ岬からシントラは、距離的にはそんなに離れていないんです。地図上では。

でも、ロカ岬からシントラへは「近道だけれどシントラ山脈を越えていくという山越えの道」か、「いったんリスボンに戻ってぐるっと遠回りする道」しかないということに、ガーミン任せの私たちは気が付かず。。。。

 

ナビにシントラをピンして、ロカ岬を出発したのです。

 

この時点で私たちが向かおうとしていたのは、シントラにあるレガレイラ宮殿。

お庭にしかけを施した井戸があったり、ちょっと面白そうだなーと…

 

出発したものの、くねくねとした山道の連続で、だんだん不安になってくる私たち…

そう、ガーミン君が選択したのは、シントラ山脈を山越えする道(それすらその時点で気が付いていない私たち)だったみたいです。

 

第一こんな山道で、対向車も後続車もいない片側が崖の、車一台が通るのがやっとな道が続き、だんだん無言になってくる私たち…

 

たとえて言えば、ポツンと一軒家に向かうような寂れた道…といえば、想像がつくでしょうか。

ガーミン君、本当にこの道であってるよねぇ?

不安を胸に、ガーミン君の案内は続きます。

 

と、夫がガーミン君の「ここを曲がれ」という指示を見落としてうっかり直進してしまいました。

この山道、バックで戻るわけにもいかないし、いまさらしょうがないのでガーミン君のリカバリーに期待したのですが…

 

リカバリーの為にガーミン君が選んだ道が…

 

え?ここ?

行き止まりだよね?

どちらにしても、これまで走ってきた一本道の終点。

 

バックもできないし、Uターンもできないし、どうしよう。

夫が見落としたという曲がる予定だったところまではもうバックで戻るわけにもいかないし。

 

でも待って、家の横の塀に沿って、細い道がある…

(明らかに車道じゃないけど)

 

 

ここを行けと?

これ、どう見ても人が歩くか自転車の道だよねぇ…

 

 

夫は「もし入り込んで先がもっと細かったら、もう後戻りはできないから、先がどうなっているのかちょっと見てくる」といって、車を降りて坂道の様子を歩いて確かめに行きました。

 

しばらくたって「大丈夫、何とか気を付けてゆっくり行けばいけそうだ」といって戻ってきたので、車で慎重に慎重に、ゆるゆると坂を下りていきます。

道路と車幅の間には余裕もなく、ほぼほぼ車幅プラス数センチの道・・・

 

 

「そっち大丈夫?」とお互い声をかけながら、それぞれが自分の側の塀との距離を確認しながら、そろりそろりとこの細い道を下っていきます。

 

ここでレンタカーを傷つけてしまわないように、細心の注意を払いました。

 

でも思い返せば、つくづく、リスボンでレンタカーがアップグレードされていなくてよかったー。

人生、何が幸いになるかわかりません。

あの時はアップグレードされていると聞いて喜んでいたのに、駐車場で実物を見たら小さい車でがっかりしたけれど、大きい車だと絶対この道は通れませんでした。

 

あとでガーミン君が通った道を確認したところ(ガーミン君には自分が走った道を記録するという機能が備わっています)この道はとんでもないショートカットの道でした。

 

あの時曲がることを見落としてしまった道を行けば、もう少しましな道だったのかなー?この道は、もう一度通れと言われても、もう無理です。

 

それにしても、車の運転に慣れている夫でなければ、そして小さい車でなければアウトでした。ホントよかったぁー。

 

さあ、シントラに向かいます!

・・・でもここでまたもややらかしてしまう私達でありました。(笑)