止まることもなく 誰の最寄り駅も通る
このTRAIN 知らず知らず乗り込むな
時の流れすらも感じなくなって
気づけば三時間
社内に流れ続けている不気味な賛美歌
それはそれは素敵な耳に残る不協和音
他人が見たらどうだろうって
誰が見ても不幸な子
窓ガラスに反射して映る放課後の私
別名なら走馬灯
「HEY SHORTY お菓子をどうぞ」
微かに車両の中に響く
手渡される見慣れた洋菓子
見知らぬ駅への片道切符
隣は呑気に飲むワイン
向かう先すら知らされない
戻れることならまずない
君がいた町 止まる終点は如月
悲しむことに慣れたら
夢の中で笑わせてくれるかい
誰も見ちゃくれないこの世界で
生きるくらいならいっそ消えようと思うんだ
僕にも ほら君にも見える幻
如月へ誘われればきっと
覚めない夜の夢が誘う
振り切っても嘲笑ってら 君は闇を纏う
鼻につく腐ったようなフレーバー
呆気なく落ちるのは頭のブレーカー
停車のベルが鳴り響きながら開くドア
そこにはなんでもないSTATION
NO IMITATION 既に乗客は無く
何処か馬鹿にしてるように聞こえてる
NARRATION
煤けている駅名標
重い空気に触れるだけで致命傷
止まったままの時計 響くうめき声
丑三つ時が定刻
飛び立つ鳥 死の楽園の鳥
どうか逃れようと歩く線路沿い
公園通り 背後忍びよる人影
悲しむことに慣れたら
夢の中で笑わせてくれるかい
誰も見ちゃくれないこの世界で
生きるくらいならいっそ消えようと思うんだ
僕にも ほら君にも見える幻
如月へ誘われればきっと