妻ちゃんは、過去からずっと、親子関係、恋愛関係、仕事関係などなどで、支配と被支配の関係性の中で生きてきた。私との関係もそう。
ちょっとしたことでもそういう関係性を作っている。
そう言った関係性で生きてきた中で、夫くんは「対等な人間関係を結ぶ相手」として選ばれちゃった。
妻ちゃんは苦しみながらも、いろんなこんがらがった内面をほぐしながら、対等な関係性を目指してる。
「昔みたいに、自分を殺して夫の支配下に入れば、うまく回るのか?」というような話もしてくることがある。でもそれは対等な関係を諦めることになりますよ、と。
時間が必要。
「妻は、私とこれからも生活しようと思ってるんですか?そんなに拒絶するなら、離れてしまって、そしたら、妻は、『1人で生きて生こう』と覚悟を決めて、幸せに生きるんじゃないかと思う」と言ったら
笑いながら、「妻ちゃんは、そう生きるでしょうね。でも、そんなこと望んでないんですよ」と。
そういう構造を説明されると、支えてあげないと、支えてあげたいな、と思う。
「夫くんはどうしたいですか?」と言われたので
「もちろん、対等な関係を築きたいです。でも元カレくんがどうしても受け入れられない」と伝えた。
「元カレくんは、これからもずっと、あなたの中にいてしまうでしょうね。それはどうしようもない。妻ちゃんの中にいなくなったとしても、あなたの中にいるでしょうね。嫌な気持ちを、嫌と思わないように、と思わなくてもいい。妻ちゃんが、やましい気持ちはないのはそうだと思いますよ。ちょうどお父さんを亡くされて、ありのままのつまちゃんでいていい、と認めてくれる存在が、妻ちゃんには必要だったんです。そういう存在を求めてたんですよ。でも、大事にしたいのは家族、それは、何度確認しても、とても強い意志で、そういうんです」と。
まあもう少し頑張ろうかな、と思った。
ただ、まだ家に帰って笑顔になれる気持ちではないので、麻雀してホテル泊。
妻も「大変でないことはないけど、ゆっくり休めるならホテルにいてね」と。
何年後かに「あーしんどかったね、あの頃」と笑える未来が来ることを、信じてみよう、と思える1日であった。