私はASDその中でもいわゆるアスペルガー症候群.らしい。

らしいというのは、診断をつけてもらったわけではないから。ただ、妻も私もとある専門職で、種々の情報を勘案して、まあそうだろう、と納得している。


思えば、小学校から「浮いた」存在であると自覚していた。勉強は良くできて運動は下手だった。勉強についてはずば抜けて良くできていたので、中学生高校生時代には「頭が良すぎて」浮いてるんだと思っていた。


大学で、そういうタイプの人間が多く集まると言われてるいわゆる「いい大学」に入学した。割と居心地が良かった。


当時は「みんなの頭の出来の水準が高いので居心地が良いのだ」と傲慢な考えを持っていた。


違和感を感じたのは、社会人一年目だ。


自大学出身者以外の人間が同期をまとめていた。


そこに溶け込めない自分を自覚した。


ただ、部門が早期に変わったこと、そこではまたしても「よくできた」ので先輩たちから可愛がってもらっていたこと、で、また自分の「浮いてる」ところをスルーしていた。


本格的に困ったのは結婚生活が始まってからだ。


この辺りはまたおいおい書いていこう。


とにかく、2年ほど前にようやく「アスペルガー」だと自覚した。最初はほっとしたんだ。「ホンモノ」によくある出来事らしい。診断されてほっとする。「あー、今までの違和感や生きづらさの原因はこのせいだったのか」と原因がわかったことに対する安心だ。


やがて、それが絶望に変わるのを知らずに、「アスペルガーだしー」みたいに開き直っていた時期もある。


絶望に変わったのは、妻がアスペルガーの私を受け入れていないように私が感じるようになってからだ。本当に妻が受け入れていないかどうか、それは当時も今もよくわからない。少なくとも私はそう感じてしまっている。言葉では受け入れてくれてると伝えてくれる。なぜがそれを受け取れない。

必死でアンテナの感度を上げて、ようやく「あ、ここは受け入れてくれてるんだ」などと気付ける。


ところが気を抜くと受け取れなくなる。


そこからが地獄だ。


どうも二次障害というやつらしい。


ASDが原因での周囲の人とのコミュニケーションエラー。それが続くことが高ストレス、トラウマとなっていき、やがて、自己肯定感の低下や自信の喪失、不安障害、鬱、などに繋がっていくようだ。


そのことにようやく気づき始めた。


ここまで転がり落ちないと気付けなかったのがくやしいが、気付いた時はもう周りは断崖絶壁。


自力では這い上がれない。


今後どうしていくか、はまたの機会に。


精一杯、生きていく。なかなか人生スーパーハードモードだ。