11月15日のソワレを観てきました。


エムキチビート公演・音劇「朱と煤」
@吉祥寺シアター



スタンダールの名作『赤と黒』原作(原案?)と言うことで、漢字は違くしていても読み方はあかとくろです。
煤←「すす」と書いてくろ。










この日は私、まさかの観劇3本立て。
スリミのマチネ12:00開演・ソワレが15:30開演で、あかくろのソワレが19:30開演だったので…
平野くん主演作、観れるチャンスがあるのなら行くべし!と詰め込みました。
丸1日出掛けさせてくれた家族にも感謝。









自分なりの感想を少し残しておきたいと思います。
ネタバレあり注意で、片寄り目線・思い違い勘違い等もあるかと思いますが、大目に見てくださいませ。




















吉祥寺シアター、初めての劇場でしたが天井は客席と一つ繋がりで、 ステージも階段一段ぶんくらい高くなってるだけ。
とても役者さんがたが近くて、見やすくてお洒落な造りの劇場でした。









時代は明治の設定です。
主人公・秋沢栄太、通称煤(すす、平野良くん)
は生まれつきの色盲で、赤色が見えずモノクロの視界で生きている。
色がわからないことで仕事の手伝いがはかどらず、兄弟たちからバカにされ父親にも疎まれる。





失意の中で出会った風汰(街のはみ出し者風、福井将太くん)に色を教えて欲しいと頼み、夜毎みんなを見返すために自分の目には見えない色を覚え、本を読み勉強して、街のお医者さんのところに弟子入りする。





そのうちその真面目な博学ぶりが人々の話題になり、市長の家に子供たちの家庭教師として招かれるも市長婦人と恋仲に。
今度はそれが噂として広まり、そのまま街にいられなくなって出ていくことに。


師匠のお医者さんの推薦で帝国大学の学生になり上京。大学でも成績優秀だった為に華族のご子息に声をかけられ、その父親の司書的なお仕事を頼まれることになって、いよいよ東京の真ん中の華やかな世界に足を踏み入れました。
やがて華族のご令嬢に気に入られて結婚することに…。











このようなシンデレラストーリーで、煤くんの変貌ぶりが素敵でした。
いじめられっこの弱々しい線の細い感じから、市長婦人・朱禰(あかね、寺崎裕香さん)を振り向かせ自分に自信を持ち始めて。



朱禰の心を完全に掴んだ後、一度舞台袖に入って再び出てきたときの男らしいかっこよさ!
髪を整えて全部下りてた前髪を半分上げて、わかりやすい見た目もそうだけど「自信を持ち始めた」感が表情や態度から漂っていて素敵。



私の席、再び出てくる煤くんがこちらに向かって歩いてくるのがちょうどよく見えるところだったので、朱禰さんと一緒にときめいてしまいましたキラキラ








そして華族の社交界にキラキラの燕尾服を着せられて登場してきたシーンも、自信プラス野心プラス登り詰めた傲慢さが感じられました。







このときに

「彼は青い燕尾服を着てました。」

と言うセリフが他の人から出るんです。









『ん!?…青?』と、やっと気づきました。


黒・白・グレーのモノクロセットや衣装が、舞台のコンセプトとゆうだけではなくて、煤くんの見ている色を表しているんだってことに。
煤くんの薄いグレーに銀色の刺繍の上着が青なのだったら、婦人のスカートはエンジ色っぽいかな…髪飾りはピンク色?
あのテーブルクロスはモスグリーンかも…


なんて、そこから色の世界をちょっと想像しながら見たりしてました。
黒と白、間のさまざまな濃淡のグレーが衣装に使われていて、そう思いながら見ると、いろんな色を想像できる素晴らしい衣装だったのですね。














それと煤くんはシンデレラ(灰かぶり姫)のようだなぁと演出家さんの意図通り、伝わってきました。



朱と煤稽古場ブログで脚本・演出の元吉さん自らのあとがきでネタバラシしてくださってます。
で、煤くんとずっと行動をともにしている風汰くんのことも書いてあって、彼の解釈はお客様に任せます。のように付け加えてらっしゃるのですが…









私にはシンデレラに知恵を授けるハツカネズミのように感じられました。
(そうゆうネズミが童話の中に出てくるわけじゃないですけどね。)
上下とも白い衣装だったので、なんか白フクロウとか白キツネとか…おとぎ話のなかの賢者のイメージでした。
















登り詰めたところで、離れても心の奥では母のように慕っていた朱禰の裏切りにあい(ほんとは彼女もはめられてしまったのだけど)、街に戻って朱禰を日本刀で切りつける行動に。








そしてその罪を裁判にかけられるのですが、明治になり裁判所が作られて、そこでの初めての裁判の被告人が煤くんとゆう設定なのです。





冒頭に裁判所のシーンが出てきて、そして煤くんのシンデレラストーリーと裁判のシーンと時間軸を前後しながら展開していく舞台だったのですが、結局最後は上流階級の人々の圧力に圧されて、煤くんは生け贄のように極刑を言い渡されてしまいました。









上着がなくなって、また髪が無造作になって『素の自分』に戻った煤くんのもとに、傷つけられても会いに来た朱禰と最期の逢瀬。
ドラマチックでしたね。慈愛に満ちた聖母といたいけな少年のような印象でした。






煤くんが最後に朱禰と会えたことで愛されていたことを知って、救われて解放されたような穏やかな表情だったので、それなりに重いテーマでも後味はあまり重くならずに観客の私も救われたような気持ちになりました。




















あ、でも個人的には煤の妻になるご令嬢の碧子(みどりこ、大内慶子さん)の迫力が大好きです!
すごくグイグイくる碧子と煤くんの、また朱禰とは違う男女関係も好きだったな。


















音劇とゆうジャンルで生バンドが入って、ところどころ和風な音なども感じられてとてもおもしろかったです。


平野くんの歌声やいろんな表情も堪能できましたし、観ることができてよかったな。
ご縁に感謝します。
ありがとうございましたキラキラ











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