37 たかが官能小説! されど官能小説! ………を買ってきた! | 札幌の団塊爺のモノローグ

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ボケ防止のブログ

久しぶりに深夜のタモリ倶楽部を見たら「官能小説特集」だった。
官能小説は無機質の黒い活字から場面や情景を豊かに想像(妄想)しなければならないので、

脳の活性化やEDに効果があるらしい。(と友人が言っていました。)                              

 

早速、札幌駅前の紀伊國屋書店へ出かけた。
角川文庫・新潮文庫に並んでフランス書院(官能小説専門の出版社)があった。

 

その中の一冊の約180頁10章からなる「未亡人×××」というタイトルの本を立ち読みして驚いた。
未亡人のA子さんがシチュエーションやT・P・Oを変えて10章全部に登場しているのだ。
しかも、どの頁でもオノマトぺ(擬音語・擬態語)が満載で、生々しい官能的な場面がびっしりと描かれているのだ。

作者の実体験だけではこんなにいろいろ(エロエロ)と書くことは出来ないだろう。
とすれば、盗作かそれとも極度な創造力(妄想力)があるのか……いずれにしてもリスペクトすること大だった。

 

ところで、小生が買ったのは中国古代の秘本「一片の情け」を翻訳した「艶情夜話」(訳:土屋英明・徳間書店)という文庫本だ。

ざっと眺めたが、古代中国の14編の説話が載っており、日本の官能小説のような生々しさや激しさはほとんどなかった。

現代日本の官能小説のエロ度がレベル10とすれば、この本はレベル1程度。これが秘本だったとは?

 

 

 

さて、昨今、AVやネット等でいとも簡単にナニを“リアルな動画”で観ることができる時代になったが、

“秘すれば花”の昭和生まれには、リアル”はあまりにもストレート過ぎて味気なく感じるのだ。

 

その点、官能小説における【活字】は、読者に場面や情景を豊かに想像させ、

併せて脳を活性化させるという大きな力を持っているようだ。
これはボケ防止にきっと役立つに違いない。

 

さてさて、冬の夜長、ちょっとだけエッチな中国の古典をじっくり味わうことにしようか。