泥酔の翌朝に於けるしらじらしい悔恨は、病んで舌をたれた犬のやうで、魂の最も痛々しいところに噛みついてくる。
(萩原朔太郎 「宿酔いの朝に」)

津です。

金曜日の夜に渋谷で飲み過ぎて、朝4時半頃タクシーで北野に向かっていた。
少し待てば始発が動き各々家に帰れるのに、飲んでいた4人全員で北野に向かっていた。
ああ、懐かしの野猿峠。

北野に来たのは一緒に飲んでいた友人の家があるからだ。
そいつの家で飲み直そうって訳じゃない。
なぜ全員で北野まで来たのかは誰にも分からない。

俺は今日、八雲ヒュッテに行くのだ。

一緒に行く予定のドラゴンスネークも金曜の夜は飲みと言っていた。
始発で町田に来てもらい、7時頃出発する約束だ。

北野駅で解散したのはたしか5時30分頃だった。
京王線で八王子まで行き横浜線に乗る。
どうやら寝過ごしたらしい、東神奈川で目が覚めた。
おかしい、時間は8時30分だ。
横浜線を何往復かしてたようだ。
ドラゴンスネークから7時40分に今起きたとラインが来ていた。
俺はまだ酔っている頭で必死に状況を整理しようとした。
家に向かわねば。
あっているかは分からないが階段を登り、隣のホームに停まっていた電車に乗り、座った瞬間また寝た。

気がついたらその電車は石川町を出発するところだった。
どうやら京浜東北線の大船行きに乗っていたらしい。
横浜まで来てしまった。
慌てて降りて、あっているかは分からないが階段を降りて、隣のホームに停まっていた電車に乗り、眠った。
次に起きたら川崎だった。
東神奈川を通りすぎていた。
さすがに少し回復していたので、寝ないで東神奈川に戻り、横浜線に乗った。
足元に置いたリュックのサイドポケットに何かの麺が入っていた。
そうだ、昨日居酒屋で出てきたつけ麺だ。

行き場のない憫笑のあと脱力し、眠った。
気がついたら橋本にいた。
また横浜線を戻らなければ。

ドラゴンスネークに連絡をしてみると、二日酔いが激しく寝ていたらしい。
やっと家についたのは11時頃だった。
5時間ほど横浜線と京浜東北線をうろうろしていた。
ドラゴンスネークは動けないらしく、諦めたそうだ。

諦めかけたが今日はヒュッテでやりたいことがあるのだ。
ポカリを飲んで、二日酔いと戦いながら運転し、茅野に15時頃ついた。

そう、今日はホームシアター計画のために来たのだ。
八雲ヒュッテを映画館にするのだ。
ホームセンターに行き必要な材料を買ってからヒュッテに到着した。
瀕死のカマドウマを尻目に早速とりかかった。

プロジェクターもスピーカーもアマゾンの安物だ。
スクリーンはホームシアター用ではない。ニトリの安いロールカーテンだ。

前オーナーの自作だろうか、居間には囲炉裏の火棚を連想させる照明がある。
ここにプロジェクターを設置する。
すこし位置が低いかもしれない。
頭をぶつけそうだが、まあいいか。
他のメンバーが不便を感じたら位置を考え直そう。

川に面した窓の上にスピーカーを設置。
これはBluetoothがつながるので最初に設置してずっと音楽を流していた。
安かったが音は悪くないぞ。

本棚の下の段にDVD・Blu-rayプレイヤーをセット。
収まりが悪いので本棚の改造が必要かもしれない。

スクリーンは居間に降りる階段の前にした。
持ってきた映画を再生してみる。

これはかなりいいぞ。
これなら映画が見放題だ。
HDMIとスマホを繋ぐ変換も用意したからダウンロードしておいたAmazonプライムビデオの映画だって映せる。
もちろんパソコンと繋ぐこともできるし、ゲームもできる。

夜ご飯に米とインスタント味噌汁と野沢菜と納豆を食べながら映画を見た。
高校生の時にテレビの映画を録画し、CM削除編集をしてダビングしたコレクションも持ってきた。

みんなも好きなDVDを持ってきてほしい。