どこまでの権限か

事務所に娘さんから頼まれたから、という女性が突然訪れました。

娘さんがホームページから物件を見つけて、それを実際に行って見てきて欲しい、と頼まれたのだそうです。

そこで、掲載しているその物件を内見してもらったのですが、どうも条件と合わない様子でした。

よくよく聞いてみると、娘さんが結婚して住むのですが、相手の男性の唯一の希望が追焚きができることでした。

通常の2DK物件では、追焚機能付きは少なくて難しいと説明したのですが、どうしても納得してもらえず、とうとう探すことを約束させられました。


レインズやチラシで探しましたが、条件にピッタリと合う物件が見当たりません。

賃料や地域が希望の条件と少しづつ合わないのです。

急いでいないということでが、 知合いの不動産屋さんにもお願いしたりして探していたところ、ようやく希望地域で物件が見つかりました。

それまでにも、何件もの資料を送ってもらっていたのですが、自信を持ってお勧めするところまでいかなかったのです。


早速、お母さんと一緒に内見をしたところ、とても気に入っていただけました。

できれば、すぐに申込みをしておいて、後でお二人に決めさせる、という申し出もありましたが、それについては、お断りをしました。

ご本人からの申込みでないと、簡単にキャンセルされたりして、オーナーさんに機会損失を与えてしまうからです。

早速、次の土曜日に結婚されるお二人が内見をして、すぐに、申込みをしてくれました。

その前に、既に申込みを検討している別の入居希望者がいることをそっと不動産屋さんから教えてもらっていました。

やはり、代理人の内見だったので、本当に決まるかどうかわからない、と考えていたからのようです。