ちいちゃが天国に召されて7週間が経ちました。


春の終わりごろに生まれて冬を知らないまま、神様のもとへ行ってしまいました。



ちいちゃのことは、この7週間想わぬ日は一日とて有りませんでした。




或る日、家から少しだけ離れた場所(猫を嫌う人の家の軒先)に、母猫と4匹の仔猫が居るのをみつけました。


こっそり食べ物を運んでいたのですが 或る雨の日につい焦りから、猫を嫌う人に餌をやっている処を見られてしまいました。


叱られて、

それから後は時間をかけて 我が家の近くまで食べに来るよう 海馬さんに誘導してもらいました。


その母仔たちのひとりがちいちゃでした。


ちいちゃはときどき、我家のガレージの奥の紙の箱の上に座っていました。


どうかするとそのまま寝込んでしまい、あたしたちが覗いても逃げることもしませんでした。


そこにいても叱られないことを知っていました。


夜になっても帰っていかないので、一晩中シャッターを少し開けたままにしておくこともありました。


或る時はきょうだい2匹で座っていたりもしました。


冬が来たらどうしよう?


寒くなった時の心配までし始めていた矢先のことでした。


ちいちゃが玄関の植木鉢の蔭で冷たくなっていたのは。



たくさんたくさん泣いて、ちいちゃを庭に埋めてもらいました。




あの悲しかった日から7週間。


今日からは、ちいちゃを思い出しても もう泣かないでおこうと思っています。


ちいちゃは、寒い思いもひもじい思いもすることはない、痛くも苦しくも無い。


暖かくて美しい野原で 神様に守られて 元気に遊んでいるに違いないのだから。