糖質摂取と認知症リスク

 

食事中の糖質摂取と認知症との

関連を実証するエビデンス

 



【方法】
対象:イギリス バイオバンクコホートに

参加した21万832人を追跡調査

 

食事中の糖質摂取を反映するため、

糖質の絶対摂取量および相対摂取量、

高糖質食スコアを使用。

 

糖質の絶対摂取量は、

英国バイオバンクのOxford WebQにより特定。

 

糖質の相対摂取量は、

絶対摂取量を総食事エネルギー量で割る

ことにより算出した。

 

高糖質食パターンの特定には、

統計学的手法を用いた。

 

 

食事中の糖質摂取量と

すべての原因による認知症

およびアルツハイマー病

との縦断的関係および

根本的なメカニズムを解明するため、

統計学的方法で分析した。



【結果】
・糖質の絶対摂取量(g/日)の増加は、

 すべての原因による認知症および

 アルツハイマー病のリスク増加と

 有意な関連が認められた。


・糖質の相対摂取量(%g/kJ/日)も、

 すべての原因による認知症および

 アルツハイマー病との有意な関連が認められた。


・糖質摂取量と高糖質食スコアの両方が、

 すべての原因による認知症および

 アルツハイマー病と

 曲線的な上昇を認めた。



【結語】
過剰な糖質摂取は、認知症リスクと関連しており、

食事中の糖質摂取を制限することは、

認知症予防にとって大きな意味を持つ。

 

【引用文献】

Zhang S, et al. BMC Med. 2024;22:298.

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