うつ病リスクと関連する飲料は?
~5年間コホート研究
飲料摂取がうつ病に及ぼす影響について、
アジア人ではエビデンスが限られています。
具体的には、
野菜や果物をそのまま摂取することは
うつ病の予防につながると報告はあるが、
野菜や果物をジュースにした場合
の情報はほとんど皆無。
さらに、加糖コーヒーとブラックコーヒー
の影響の差異を比較した研究も不十分。
日本 国立精神・神経医療研究センター発
【方法】
2011~16年に、奨励登録時に
それまでにがん、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、
うつ病にかかったことのない
9万4,873例を対象に、
5年間の追跡調査を実施。
統計学的にリスクを算出、
多因子の相互作用なども処理。
【結果】
5年間のフォローアップを完了した
8万497例のうち、1万8,172例がうつ病を発症。
全く飲んでいない群とたくさん飲んでいる群とを比較
性別、年齢、体格指数BMI(身長m÷体重kg÷体重kg)
には差はみられなかった。
【加糖飲料】3.6%
【炭酸飲料】3.5%
【野菜ジュース】2.3%
【果汁100%フルーツジュース】2.4%
【加糖コーヒー】2.6%
【ブラックコーヒー】-1.7%
・緑茶では、たくさん飲んでいるからと言って
うつを増す、減らすという差は出ませんでした。
【引用文献】
砂糖入り飲料、炭酸飲料、野菜ジュース、フルーツジュース、加糖コーヒー、ブラックコーヒー、緑茶とその後のうつ病との関連性:5年間のコホート研究(仮邦題)
Association of sugary drinks, carbonated beverages, vegetable and fruit juices, sweetened and black coffee, and green tea with subsequent depression: A five-year cohort study.