食事をともにすると

愛情ホルモンが出る!

 

 

誰かと一緒に食事をとることが、

脳にとっては重要な意味がある

ことが分かってきています。

 

 

地球上の多くの生物は、

食べ物を分かち合うのは、

血のつながった家族の間だけ。

 

 

一方、チンパンジーはまれにですが、

人間と同様、

家族以外の仲間とも

食べ物を分かち合うことが

確認されています。

 

 

そのとき、体の中では

ある特別な物質が働いている

ことが突き止められました。

 

その物質とは、脳から放出される

「オキシトシン」というホルモン。

 

 

「愛情ホルモン」とも呼ばれ、

通常は毛づくろいなど

相手と触れあった時に出て、

 

相手への愛情や信頼感を強める

働きをします。

 

 

 

ところが詳しく調べると、

「毛づくろいしているとき」よりも、

 

「仲間と食べ物を分かち合っているとき」

の方が、

 

およそ2.5倍

も多くオキシトシンが出ている

ことがわかりました。

 

 

「一人で食べるとき」に比べても、

5倍の量に達しています。

 

 

家族であるなしを問わず、

食を分かち合うことが、

集団の絆を強める

というとても有益な効果を生んでいたのです。

 

食を分かち合うことで

脳がオキシトシンを作り出す仕組みを、

私たち人間はさらに強めていった

と考えられます。

 

「食を分かち合う」

とは、互いの絆を強めることです。

 

それによって、仲間を増やせるだけでなく、

共に助け合って生きていけるようになります。

 

食を共にすることで

絆を育むこの仕組みは、

人類の繁栄にとって非常に重要です。

 

誰かと共に食べることで、

脳が反応し、互いの絆を深めてくれる。

 

そう思うと、何だか誰かを

食事に誘いたくなりませんか?

 

【引用文献】

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

過去の”脳科学”記事もお読みください。