使用済みの油を使った揚げ物は

脳に悪影響を及ぼす!

 

  

 

ラットを用いた実験で

使用済みのゴマ油やヒマワリ油

を餌に混ぜて与え続けたラットでは

肝臓や大腸に問題が生じた。

 

その結果、

脳の健康にも影響がおよんだ。

 

さらに、

その子どもにもおよぶ!

 

 

インド タミル・ナードゥ中央大学発



高温で食べ物を揚げる調理法は

いくつかの代謝疾患と関連があることは

報告されている。

 

揚げ油の摂取と健康への有害な影響

に関する長期的な研究は

実施されていません。

 

 

長期にわたる使用済み油の摂取が

第一世代だけではなく、

子どもの神経変性を増加させる

という報告は初め。



油は4つの脂肪酸で構成させれています。

 

オメガ3、オメガ6、オメガ9、

飽和脂肪酸の4種類です。

 

オメガ3:α-リノール酸

は細胞膜を柔らかくしてくれる。

 

オメガ6:リノレン酸

は細胞膜を硬くする。

 

オメガ9:オレイン酸

と飽和脂肪酸は中立の立場です。

 

オメガ6:リノレン酸を摂り過ぎると

炎症を引き起こす白血球が血管の中に

たくさん入り込んできて

動脈硬化を起こしたり、

炎症を引き起こす物質を全身に広げることに。

 

 

【方法】
雌の実験用ラットを30日にわたって、

 

1)標準的な餌を与える群、

2)未使用のゴマ油0.1mLと標準的な餌を与える群

3)ヒマワリ油0.1mLと標準的な餌を与える群

4)加熱使用済みのゴマ油0.1mLと標準的な餌を食べる群

5)加熱使用済みのヒマワリ油0.1mLと標準的な餌を食べる群

 

の5群に分けた。

 

餌の影響を、最初の子孫(第一世代)まで追跡。

【結果】

加熱使用済みのゴマ油またはヒマワリ油

を摂取した群では

その他の群に比べて、

 

総コレステロール、LDLコレステロール、

およびTG:中性脂肪の値が有意に増加し、

 

肝機能検査では、

AST値とALT値、

LDHの有意な上昇が。

 

いずれも肝細胞が破壊されると

血中に上昇する酵素。

 

また、これらの群では、

炎症マーカーの高感度CRP値が有意に上昇し、

生体内の抗酸化物質の遺伝子の発現が

有意に増加していた。

 

さらに、肝臓および大腸の組織を

顕微鏡で観察したところ、

加熱使用済みのゴマ油またはヒマワリ油を

摂取した群では

肝臓、大腸の細胞構造に損傷が見られた。

 

特にダメージを受けた大腸では、

特定の細菌から放出される毒素が入り込むことで、

肝臓の脂質代謝も障害され、

 

重要な脳のオメガ3脂肪酸であるDHAの輸送が減少し、

実験に使用したラットとその子孫で、

脳神経に変性が引き起こされた。

 

 

【討論】
使用済みの油の再利用が、

肝臓・腸・脳に影響を及ぼす可能性が示唆された。

引き続き、研究グループは

揚げ物の摂取が

 

アルツハイマー病やパーキンソン病のような脳の病気、

不安やうつ病のような気分障害に及ぼす影響について

研究したいと考えている。

 

また、これらの結果は、

腸内細菌叢と脳の関係に関する

新たな研究実施の可能性につながるものでもある

との見方も示した。

 

【引用文献】

米国生化学・分子生物学会議

(ASBMB 2024、3月23〜26日、米サンアントニオ)で発表された内容から

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