キノコと認知症リスク~日本での研究

 

 

キノコは、

食物繊維やいくつかの抗酸化物質が豊富な食材。

 

キノコの食事摂取が

認知症リスクの低下と関連しているかは、

現在のところ不明。

 

 

日本人女性において、

キノコの食事摂取が

認知機能障害リスクの低下と関連していた!

日本、筑波大学発


【方法】
1985~99年に毎年実施されていた

心血管リスク調査に参加した

3つの地域に在住する40~64歳の

地域住民3,750人を対象に、

追跡研究を実施した。

 

認知症による障害が認められた事例を、

1999~2020年に調査。

 

脳卒中の既往の有無にかかわらず、

キノコの摂取量に応じた

認知症発症数のハザード比を算出。



【結果】

3,739人を平均16.0年

追跡調査したところ、

障害を伴う認知症を発症した人は670人

 

女性では、

キノコの摂取と認知症リスクは逆相関だった。

 

キノコをたくさん食べている人の方が

認知症にかかりにくかった。

 

特に、脳卒中にかかったことのない人に

限定されていた。

 

 

キノコを摂取していなかった人

の認知症発症リスクを1とすると、

 

キノコの摂取量が1日15g未満で0.81

1日15g以上食べている人では0.56でした。

 

15gのキノコは、一般的には片手で持てる量。

 

しいたけやエリンギなどの小さめのキノコだと、

一握りほどの量に相当。

 

”15gは手のひらの量”

 

味噌汁や炒め物に入れるだけで

認知症の発症リスクを半分に!

 

 

さらに脳卒中の既往のなかった人に限ると

1日15g未満で、0.66

1日15g以上で、0.55

でした。

 

1日15g、キノコを摂取すると

認知症のリスクを減らせます。

 

 

ただし、男性には

キノコの摂取と認知症リスクとの関連は

認められませんでした。

 

残念。


【引用文献】

キノコの摂取と認知症の障害となる事故のリスク: 地域社会循環リスク研究 (CIRCS)(仮邦題)

Mushroom intake and risk of incident disabling dementia: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS).

 

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