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こんにちは。ドクター江部です。

今日の内容

■ 「糖尿病患者は発がん後の死亡率も高い」

  デンマークの研究

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糖尿病患者が、

がんになりやすいことに関しては、

以前からエビデンスがあります。

高血糖に

発がんリスクのエビデンスがあるので、

糖尿病患者に

がんが多いことは想定範囲と言えます。

高血糖があると活性酸素が発生して、

酸化ストレスリスクとなるのです。

さらに高血糖があると、

ブドウ糖がSODなどの抗酸化酵素に

へばりついてその作用を邪魔するため、

酸化ストレスリスクが増すのです。

さらに、2014年に、

「糖尿病患者は発がん後の死亡率も高い」

ということが、

信頼度の高いデンマークの研究により

認識されました

Diabetologia 2014; 57: 927-934)。

(1) 非糖尿病(糖尿病ではない人)

(2) 無投薬糖尿病

 (糖尿病ではあるが薬物療法を受けていない人)

(3) 経口薬糖尿病

 (糖尿病であって経口血糖降下薬を内服

 しているもののインスリン注射はしていない人)

(4) インスリン糖尿病

 (糖尿病であって経口血糖降下薬の

 併用の有無を問わずインスリン注射をしている人)

の4つのグループの分けての研究です。

大腸がん、乳がん、卵巣がん、

子宮頸がん、子宮体がん、膀胱がんで、

3つの糖尿病群全てで、

糖尿病者の死亡率が

非糖尿病者より高くなっていました。

また、インスリン糖尿病では、

それらに加え、直腸がん、肺がん、前立腺がん

での死亡率も高くなっていました。

70歳でがんと診断された

2年の糖尿病罹病歴を持つ患者での

生存率をモデル計算してみると、

 

がん診断後2年での生存率は、

男性では

(1) 非糖尿病70%

(2) 非インスリン糖尿病(無投薬糖尿病,経口薬糖尿病)60%

(3) インスリン糖尿病20%

女性では

(1) 非糖尿病80%

(2) 非インスリン糖尿病70%

(3) インスリン糖尿病30%

発がん後の死亡率とモデル計算の生存率を検討してみると、

インスリン糖尿病が突出して予後が悪いです。



高インスリン血症そのものに、

発がんリスクのエビデンスがあるのですが、

これほど顕著とは、げにインスリン恐るべしです。

また高インスリン血症は、

活性酸素を発生させ酸化ストレスリスクとなります。

近年の研究で、高インスリン血症や高血糖による

酸化ストレス(生体において酸化反応が

抗酸化反応を上まわっている状態)が、

 

発がん、老化、動脈硬化、アルツハイマー病、

パーキンソン病などのリスクとなるとされています。


今回のデンマークの研究で、

高インスリン血症の発がんリスクが、
鮮明に証明されたと言えます。

いつも述べていますが、


インスリンは人体の生存に必要不可欠であるが、

その量は少なくて済む程、身体には優しい」

 

ということを改めて強調したいと思います。


スーパー糖質制限食なら、

インスリンは必要最低限で済むので、

大きな利点と言えます。

スーパー糖質制限食なら、

 

正常人においても、糖尿人においても、

「高血糖」「高インスリン血症」

という発がんリスクを著明に減らしますので、

 

発がん予防できる可能性も高いのです。

インスリン注射をしている糖尿人においても、

 

高糖質食に比べれば、

スーパー糖質制限食実践で、

その単位を減らせるので、

 

発がんリスクや発がん後の死亡リスクも

減らす可能性が高いです。


インスリン注射は、

内因性インスリン分泌能が残っている人では、

ゼロにできたり、1/3以下に減らせることがあります。

今回のデンマークの研究も、

当然普通に糖質を摂取してのデータです。

日本においても

従来の糖尿病食(高糖質・低脂質食)を摂取すれば、

「糖尿病患者はがんになりやすいだけでなく、

発がん後の死亡率も高い」

ということになるのは想像に難くありません。

スーパー糖質制限食なら、

それが防げる可能性が高いのです。

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