とてつもなく複雑で奥が深く、

解明されていないことがたくさんある「脳」。

 

「左脳優位」説。

 

論理や分析などの高度な情報処理をつかさどる

パートが左脳であることがその根拠。

 

左右の脳の役割分担とは?

 

人や動物の体はほぼ左右対称にできています。

 

左右対称は動き回るのに有利だったため

と考えられます。

 

人や動物の脳も、ほぼ左右対称の構造を持っています。

 

 

大脳では、左の脳は右の体、

右の脳は左の体に対応しています。

 

たとえば、右の手をコントロールするのは左の脳ですし、

左の手をコントロールするのは右の脳です。

 

視覚の場合も、右の視野は左の脳で分析され、

左の視野は右の脳へ送られ分析されます。

 

この左右逆転(対側支配)のルールは、

大脳の感覚や運動に直接関係した領域でよく保たれています。

高次領域では対側支配の

ルールが適用されない!?

いっぽう、個別の感覚機能や運動機能には対応せず、

感覚と運動の間の認知、思考、判断など

 

高次の機能を担う連合野と呼ばれる

大脳皮質の高次領域では、

この原則は薄れてきます。

 

 

連合野の細胞の多くは、

左右の中央線を越えて

反対側もカバーしています。

 

右脳も左脳も全体をカバーしています。

 

 

このように大脳皮質の高次領域では、

片方の半球だけで

外の世界全体を

あつかうことができるようになります。

 

左右の脳半球が、

全体をカバーする別々の機能を

担うことが可能になります。

 

言語機能や論理的思考は左脳が担当し、

図形処理や直感的思考は右脳が担当する

ようになったわけです。

 

分析が得意な左脳と

アートが得意な右脳!

アメリカの神経心理学者の

ロジャー・スペリーやマイケル・ガッツァニーガは、

 

手術などによって、左右の脳半球の連絡が

絶たれた分離脳の被験者をつかって

左右の脳半球の機能をテストしました。

 

 

分離脳の被験者の場合、

右目の情報は左脳に入りますが、

この情報は左手を動かす

右脳の運動野には送られません。

 

また、左手で触れた感覚は、

右脳の感覚野に入りますが、

左脳には送られません。

 

このように分離脳の被験者では、

左右の半球に別々の知覚情報を入力することができるので、

左右半球の機能を独立にテストすることができます。

 

 

 

左右の脳半球の機能の違い

 

左半球は言語的・論理的・分析的思考や計算を、

右半球は非言語的、直感的機能、空間的操作や、

映像的能力、音楽的能力などを得意としています。

 

左脳と右脳は意外と仲が良い?

左右脳半球の機能差を表現するときに、

「左脳優位」とよくいわれます。

 

より細かい動作をするのが右手、

したがって左脳であり、

 

言語や論理思考など知的な機能も

左脳でおこなっている

というのがこの表現の根拠です。

 

 

じっさいには、どうもそう単純ではなさそうです。

 

 

日常の動作に例をとると、

リンゴの皮をむくとき、

右利きの人は包丁を右手で持ちます。

 

しかし、右手だけでは

リンゴの皮を上手にむくことはできません。

 

左手でリンゴを支える必要があります。

 

右手の動作と左手の動作が

上手にかみあわないと

リンゴの皮が一続きにむけません。

 

 

同様の役割分担は、

私たち人類の祖先が

石器をつくっていたときにも

あったと考えられています。

 

石器を調べると、

その削り方の特徴から、

古代の人類もまた右利き

であったことがわかります。

 

石器づくりには削られる石

と削る石があります。

 

削られる石は左手に、

削る石は右手に持って、

右手の石を振り下ろします。

 

上手に削るためには

左手の削られる石の位置や角度を微妙に調節して、

振り下ろされてくる石がちょうどよく当たるようにします。

 

 

左脳と右脳はあくまでも役割分担をしていて、

左右の協力で外の世界と向き合っているのです。

 

古代人の石器づくりの作業の中で、

左手にこそつくられるべき石器のイメージがあり、

右手はひたすら振り下ろす動作を繰り返します。

 

このような動作の中には、

左手

したがって右脳が空間イメージをつかさどる、

現在の役割分担との共通点が見えます。

 

また、左脳と右脳のたくみな役割分担も確認できます。

 

 

現代人は通常、左脳をはたらかせていて、

右脳ははたらかせていないとか、

 

左脳優位の状態を変えるために、

右脳をきたえる必要があるなどと

書かれている本もときどき見かけます。

 

現代人も左脳とバランスをとりながら

右脳も使っているのです。

 

したがって、右脳を重点的にきたえる必要がある

という発想には賛成できません。

 

テレビや雑誌で時折、目にする

「左脳優位」

という言説。

 

論理や分析をつかさどる役割から、

単純に言われているのでしょうが、

実際には、そんなに単純なことではありません。

 

左脳と右脳は、お互いに情報交換をし、

協力しながら、世界を認識し、

体をコントロールしています。

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