正月に遊ぶ物

といえば凧(少なくとも俺が少年時は)

凧には特別な思い出がある

6、7歳のとき

一度だけ親父と凧上げをした事がある

もともと体が弱かった親父はいつも調子が悪そうに横になり恐い顔をしていたイメージが強い

今思えば、弱い体で家庭を守っていく術を一生懸命に考えていたのかもしれないが

パパともお父さんとも親父とも呼んだ記憶が無いくらい近寄りがたい存在だった

なので近所で親子が楽しそうにキャッチボールやサッカーをしている姿を見ると本当に羨ましかった

それでも仲間に入れてもらいたくて、よくこぼれ球を拾って親子に渡してたのを思い出す

結局仲間には入れてもらえなかったが(笑)

そんな親父でも、一度だけ近所の田んぼで凧上げを一緒にしてくれた事がある

そう、正月だ

当時の凧の主流といえば三角のビニール製のやつがほとんど

そんな中、親父が買ってくれたのは紙製のやっこ凧(笑)

しかも一番安いやつ

正月なので何十人とビニール製の凧上げを楽しむ人混みの中

一組の親子だけやっこ凧だ

しかも飛ばないし上がらない

周りの冷ややかな目線を感じながらも、一生懸命に凧を上げようと必死になっていた親父の横顔が今でもしっかりと俺の脳裏に焼き付いている

それにしても下手くそだった・・

めちゃめちゃ恥ずかしくてカッコ悪かったが

俺にとっては親父という存在を強く感じれた幸せなひとときだった

後にも先にも親父と遊んだ記憶はあの凧上げの一回きりだったが


ずいぶん大きくなってからだが、親父が申し訳なさそうにこう言った事がある

「お前と遊んであげたのは、まだこんな小さい時の凧上げの一回だけだった・・覚えてないだろ?」って

「ああ、よく覚えてる」と答えた時の親父はめちゃめちゃ嬉しそうにしていた

考えてみたら、その当時の親父と同じかちょっと越えてるかくらいの年齢に俺もなっている

面白いというか

当たり前なんだが

なんだか不思議な感じがして

こんな長いウダウダしたブログになってしまったf(^_^)

では、明日(今日か)も寒くなりそうなので皆さん暖かくして風邪ひかないようにしてくださいね☆☆

お休みなさい☆☆