日陰のあるところに座り、少し話すことにした。




田「森田…ひかるちゃん。」



「たむらさん…」



田「ねえ、どうして私の名前知ってるの?」




「…夢の中でお会いしましたよね?」




田「どうして…そこまで…」




「もしかしたらです、もしかしたら、私と田村さんは夢の中で繋がってるかもしれないんです。」




田「そうなの?」




「田村さんの見る夢って、どんな感じですか?」




田「真っ暗なところで、私が女子高校生に話しかけてるの。」




「私はその相手側なんです。真っ暗な中、田村さんが近付いてきて話しかけに来るんです。」




田「ってことは本当に…」




「私たち、同じ夢を見ているのかもしれません。視点が違うだけで、ずっと同じところにいたのかもしれない。」




田「年齢も顔も、何もかも知らない他人なのに?」




「そうです、そうとしか言いようがないです。」





田「ひかるちゃん、これを機に一度一緒に寝てみない?」




「いいですね。いつ寝ます?」




田「今から。」




「どこでですか?」







田「私の家。」