バレー部の田村保乃先輩。




私はそんな保乃先輩と付き合っている。





体育館を通りかかると、ボールを打つような音がした。 





こっそりと覗いてみると、保乃先輩が一人で自主練をしていた。







「保乃先輩、自主練ですか?」





田「えっ!!ビックリした〜!!」





田「今誰もいないから、保乃ちゃんって呼んでよ。」





「はいはい、保乃ちゃん。」






田「最近自分の力が衰えてるような感じがしてさ、努力しないとみんなに追いつけない。」





「保乃ちゃんは十分努力してるよ。」





田「いや、ひぃちゃんから見たらそうかもしれないけど、努力した基準ってみんな違うでしょ?」




田「保乃はその基準がひぃちゃんより高いから、まだまだ努力したとは言えないんだよね。」






「保乃ちゃん!」






「保乃ちゃんが精一杯輝けるように沢山応援する!私、保乃ちゃんがバレーしてる姿が1番好きだよ!」






田「ひぃちゃん可愛い。流石私の彼女。」






そしてまた、保乃ちゃんは練習をする。





「私、保乃ちゃんの自主練見てていい?」






田「いいよ、帰って欲しくないし。」









そう言い笑顔を見せる保乃ちゃんは、まるで太陽のようだった。