最近訪問した外食店舗の実査と感想の記録です。菖蒲華、とはその名の通りあやめの花が咲き始める頃という言葉だそうです。

①パステルデザートショップ(ヴィアホールディングス、括弧内は運営/持株会社・以下同様とする)

ヴィアHDも暁印刷という印刷会社から始まり、すかいらーく創業家の横川4兄弟のうちの1人である横川紀夫氏が御年80歳というご高齢ながら会社を引っ張ってきましたが、業界のレジェンド・横川氏のパワーをもってしても新型肺炎禍の荒波には勝てず、事業再生ADRの運びとなりました。そして今般無事にADRが成立したので、横川氏はご退任となりました。最後までお疲れ様でした。

ADRということで、債権者の皆様に少なからずご迷惑をおかけすることから、既存株主にもその責任の一端を担ってほしい・・・という趣旨なのかどうかはよくわかりませんが、優待制度が大幅に縮小してしまうので、優待券を握りしめてあわててパステルに行ってきました。

色々買い込んできたのですが、全般的にねこねこしていました(笑)。チーズケーキを載せた「ねこねこマンゴープリン」のみならず、定番の「なめらかプリン」にまで猫柄の上蓋を採用したり、テイクアウト用の箱にも猫柄をあしらうなど結構徹底したMDでやっていて感心します。

②むさしの森珈琲(すかいらーくHD)

最近のすかいらーくの動きとして目立つのは、ガストにから好しを併設させまくることと、既存のジョナサン店舗をことごとくむさしの森珈琲に業態転換させていることかと思います。元々ジョナサンはガストよりは客層が女性寄りで客単価も高めなので、ジョナサン跡地がロケーション的に馴染むものと思われます。この日はCモーニング(＋380円、ドリンク代は別)。をオーダーしました。

本当はコメダ珈琲みたいに、モーニング時間帯ではドリンクを注文するとトースト半個の無料サービスがあるのですが、調査のためあえて有料のものを注文してみましたが、いかんせん単品のコーヒー類も500円近くするので、総額で900円近い結構なお値段になってしまいました。

本業態は備え付けの雑誌や新聞も読み放題で居心地が良いですし、典型的ファミレスで1,000円使ってハンバーグ類を食べておなかを満たすか、こういうところで1,000円使って時間を満たすか・・・という話かと思いますが、今後ますます少子高齢化が進む本邦では後者のニーズの方がはるかに大きいような気はしますね。

③ココス（ゼンショーホールディングス）

前項で典型的ファミレスを云々しておいてから、まさかのファミレスでハンバーグです(笑)。当店の包み焼きハンバーグに関しては個人的に一目置いているので、ココスでは基本的にこのシリーズしか注文しません(あとはガストやジョイフルと大差ないので・・・)。

この日に注文したのは「選べる包み焼きハンバーグ膳/税抜1,090円」です。

選べると銘打っており、①濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ、②柚子香る和風包み焼きハンバーグ、③たっぷりチーズと国産舞茸の包み焼きハンバーグの3種から選ぶことができ、今回は②の柚子和風としました。きのこや柚子、ネギ等が想像以上にしっかり入っていて食べ応えがありました。アルミホイルの包み紙が緑色なのも意匠性の観点から評価出来ます。

以上、今回は3業態を訪店しました。機会があればまた書きます。

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。

なちゅの外食実査2021・菖蒲華(あやめはなさく)。