日ごろよく思うところとして、日本のバリュー株がいつまで経ってもバリューなのは、本邦の人口動態やイノベーティブ要素の無い旧態依然としたビジネスモデルで伸び代を感じさせないからなのかなと思います。足許の過剰な金融緩和により、世界的にもグロース株に比べてバリュー株が見送られているというマクロ動向はあるものの、日本株はP/Bが0.2~0.4倍くらいのディープバリュー銘柄がゴロゴロしているため、それが特に顕著なのかなと思います。
それでも今年限定の話としては、前年の反動やバイデン新大統領(トリプルブルー)効果でさすがにバリュー株が相対優位と考えているものの、中長期の時間軸では現金の価値がどんどん毀損している状況のため、定石どおりのグロース株選好は言うまでもなく、株以上にもっとオルタナティブ性の強いものに資金が集まっていくような流れを想定しています。そこで、現時点では儲けるというより、先々の視野を広げておくために投資のクライテリアを広げることを本気で検討しています。具体的な商品等については以下のとおりです。
①仮想通貨、暗号通過
正直いまさら買うのは複数周回遅れのような気がするものの、既に世界的に相当程度受け入れられており、新手の投資商品や決済手段としての存在以上になっていると思われます。そのため、あと数十年生きていくことを考えると、これ以上“食わず嫌い”を続けて理解を放棄するのはマズい商品と考えており、高い授業料を払ってでもその商品性を理解しておく方針です。買う仮想通貨は何でもいいのですが、まずは定番のビットコインから始めたいと思います。儲ける気はないです。
②クラウドファンディング(特に不動産)
昨年のマクアケのIPOや、本年はCAMPFIREのIPO観測もあることから、クラウドファンディングは一層の広がりを見せると思われます。あらゆる事業が投資商品化できますが、返礼品目当てのふるさと納税の延長みたいなものよりは、知見のある不動産分野でスタートしたいなと考えており、ロードスターキャピタルの株主優待で優先出資(融資)枠が設定される予定の「Owners Book」で始めることを検討しています。
③アート小口投資
絵画は知見の薄い分野ではありますが、画家がまだ存命で再生産が可能な現代芸術(コンテンポラリーアート)の小口投資を検討しています。特に無名な画家が有名になっていく過程で、以後に生産される作品の価値が急騰するグロース的な魅力があるほか、別に儲からなくても絵画のオーナーシップを持つという一口馬主的な楽しみ方や、絵画分野の知見が広がるといった教養の拡大も期待されます。サイバーエージェント系の「ANDART」で始めることを検討しています。
上記①②③以外の知見のあるところでは、ウィスキー等の酒類投資も面白いと思っていますが、保管場所の絡みもあるので一旦は見送りたいと思います。取り敢えず今年はこのうち1つか、2つを始めてみることが目標であります。
*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。