クリエイト・レストランツHDが2019年10月に約70億円の巨費を投じて買収したいっちょう社の旗艦業態「いっちょう」を初訪店しました。同社は本拠地の群馬を中心に和食・居酒屋「いっちょう」を40店舗を構えるほか、焼肉「萬屋」などのその他業態を5店舗を運営しており、巡航年商は110億円級とみられる中堅外食チェーン店であります。ロードサイド店中心のため、広々とした駐車場を併設しています。
店舗内装としてはすかいらーくの藍屋以上、木曽路未満といった雰囲気でしょうか。訪問したのは佐野高萩店でしたが、観測した範囲では全て仕切られていて、完全個室のような感じでした。古民家風の佇まいで大変落ち着きます。個室も掘りごたつ式でくつろげます。
この日は、お寿司天ぷらご膳(1,190円/以降全て税別)、と涙巻き(199円)をいただきました。クオリティは夢庵並みといったところですが、個室の付加価値が高いので満足度高めと言えます。
店内中央には中庭が配されていて、なんと池まであります。瓦風の屋根もいい味を出しており、法事や記念日の会食にも十分に耐えうる水準の料亭風の立派な店舗建築という印象。
実は夜の和食居酒屋が本業のようなので、一応ドリンクメニューも確認しておきます。生中499円のため此方が好採算メニューとみられますが、あとは角ハイボールが299円、各種チューハイも299円と良心的なお値段です。
一品メニューも物凄い数の品揃えがあるのですが、印象的なものとしては、貧乏ラーメン(299円)、貧乏焼きそば(299円)、ポッキー(199円)、柿ピー(199円)などがありました。みそおでんや玉こん煮など、群馬地盤らしいご当地メニューがあるのもいいですね。
ほかの定食メニューはこんな感じです。価格帯やラインナップなどもやはり夢庵に近い感じです。
「いっちょう」は多額ののれん付きでの買収となったため、クリレスHD株主として一度は視察しないとな・・・と思っていたのですが、70億円という価格の妥当性をさて置けば想像以上に良かったです。本件買収で重要な点は、クリレスHDとは異なり「いっちょう」は伊勢崎市に自社工場を持つセントラルキッチン方式を採用しているため、今後の同方式のノウハウ蓄積が期待されるほか、北関東エリアにおいて他業態展開がしやすくなる点が挙げられます。
「いっちょう」は地盤の群馬に限らず、栃木や埼玉などにも複数の店舗がありますので、お近くの方はぜひ訪店くださいませ。
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