GWなので、今日もまたそれっぽい記事をエントリしてみます。本日テーマとする鉄道株
については、従前より申し上げているとおり、配当利回りも優待利回りも共に低い上に、
優待を貰うのに必要な単元株もその辺の外食株あたりと比べると高いので、「金持ち専
用銘柄」であることは事実であると思います。ただ、最近では東証による売買単位統一
化施策の際に2株を1株に併合(小田急や東武は5株を1株に併合、逆にJR各社は1株を
100株に分割)しており、必要投資額が下がっているほか、鉄道各社もそのタイミングに
合わせて個人投資家を増やすべく制度拡充をしているケースも少なくありません。
たとえば足許の株価が@1,896円の京急電鉄は100株の保有で全線きっぷや同沿線で
使える割引券綴りを進呈していますし、同じく株価が@3,140円の東武鉄道も100株の
保有から全線きっぷを進呈しています(※スカイツリー展望台や東武動物公園も対象と
なる割引券綴りは200株保有から)。
そしてこの優待でもらえる全線きっぷ、というのが最大のミソでして、自己使用しないな
ら金券ショップ等で売ってしまっても良いのですが、どうせ売っても1枚当たり数百円と
いう二束三文の値段にしかならないので、せっかくなので自己使用して無駄に遠出でも
してみようという気持ちが生まれます。先ほど例に挙げた京急の場合、「ちょっと三崎口
にでも行ってマグロだけ食って帰ってくるか」とか、東武の場合は「日光東照宮に参拝
してくるか」とか、そういうゼイタクなことが出来るようになります。ちなみに私の場合は、
小田急の株主なので、無駄に小田原や箱根湯本まで行って、日帰り温泉に浸かって、
ビール飲みながらかまぼこ食べて帰ってくる・・ということもやったりしています。関西
の場合は、近鉄のきっぷで大阪から三重の伊勢神宮を参拝しに行ったり、南海のき
っぷでなんばから高野山に行ったりするのも趣きがあってよいかと思います。これら
はどれも全線きっぷの額面以上に得られる経験の方が多い小旅行だと思います。
私がこのエントリで申し上げたいことは、歳を取るとごとに遠出するのがどんどん億劫
になるので、優待でもらえる全線きっぷ優待が小旅行に出る“きっかけ”として機能す
るということです。展開エリアが広いJRはともかくとして、私鉄の場合は端から端まで
乗っても1,000円くらいのケースが多いと思いますので、そのくらいならわざわざ優待
の全線きっぷに頼らなくても、普通に払ってしまえる金額だと思います。ただそのよう
な場合は“きっかけ”がないため、自身の行動力の多寡に依存してしまう格好となり、
結局面倒くさいから何処にも行かない・・・という結末が見えるので、やっぱり優待で
もなんでも、そういう“きっかけ”そのものに大きな意味があると私は考えています。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
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