第4話 | 品川発24歳ギラギラテクニック

第4話

「ごめ~んヤス、大丈夫?」 と呟くと、


「・・・・」とブルーな表情。プールから上がり、私の背後へ回ると


口に含んだプールの水を私の頭の上にビチャッと吐き出した。


「下に水着着てんだよ!」とヤスは勝ち誇って言った・・・。


そうこれが私と同学年のヤス。少し小柄で痩せていて、

チビキャラが定着しているが


極端に小さいわけではない。泳ぎは初心者だが。



そうこうしてるうちにメンバーが揃い始めた。


プールサイドでストレッチしているのが貴司とテツで、

実力は2人とも全国クラスである。


すでにプールに入って


ポカリを飲みながら仰向けで浮いているのが頭脳優秀な陽介、


コースを仕切るロープに寄りかかってお喋りしているのが綾と有希だ。


コーチ室を覗くと淳が今日の練習メニューを見つめていた。


クールなやつで頭も良く、顔も私のタイプだが、


モテ過ぎて色んな噂が飛び交っている・・・そんな人。


顧問の先生はというと、シーズン前の4月の陸上トレーニング中に転んで、


色んな骨を折ってしまったらしい。


今は退院して自宅療養中である。


関東大会が刻々と迫ってきたが、緊張感のない練習が続いていた。