アイ,トーニャ  史上最大のスキャンダル | 映画、時々、演劇

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昔書いた日記をコピーして移しつつ、たまに観る映画や演劇のことを書いてます。

『アイ,トーニャ  史上最大のスキャンダル』を観ました。

 


幼い頃から母のラヴォナ(アリソン・ジャネイ)から暴力と罵倒を受けて育ったトーニャ(マーゴット・ロビー)は、天性の運動能力と努力によってアメリカ有数のフィギュアスケーターとなるが、素行の悪さで周囲からは評価されないでいた。
結婚後も、夫のジェフ(セバスチャン・スタン)から激しい暴力を受けていたが、ジェフがライバル選手のケリガン襲撃事件に関わっていたことで、国中から大バッシングを受ける騒動に発展していく、という話。

 


次々とバカが出てきて、ビックリするぐらいバカの連鎖。
中でも、夫の友人がすごくて、ただのニートなのに自分を諜報の専門家と思い込んでるのは中二病を通り越して、もはや完全に精神疾患レベルでした。
ここまでバカだと、さすがに映画的な脚色が入ってるところですけど、本人のインタビュー映像が流れたら、まさかの映画の人物そのまま。

 


劣悪な環境下での悲劇と思えるぐらい、母親がモンスター。
途中で、毒親は娘のためを思ってのことかと一瞬感じたものの、そんなことはなく、やっぱり普通にモンスターでした。
最後まで不快感を撒き散らし続けてて、アカデミー助演女優賞も納得の演技でした。

 


マーゴット・ロビーも、巧く汚れ役を演じてたなと。
その幼少期を演じてた子役はどこかで見たと思ったら、『gifted/ギフテッド』のマッケナ・グレイスで、こっちもやっぱり巧い。

 


最近楽曲に凝ってる映画が多いですけど、ロックを中心としたカッコいい楽曲によってイヤな感じが中和(助長?)されてました。
フィギュアの曲にZZトップって、今では考えられないし(たぶん)、トーニャ・ハーディングがいかに尖ってたかが分かります。
お金がかかるフィギュア界ではトーニャみたいな存在は自然と淘汰されていくから、珍しい存在なんだろうなと。

 


くだされた判決は、日本では考えられない厳しい内容で。
映画で見る限り、ある意味被害者ともいえそうですけど、同情を許さない凛としたたたずまいが印象的でした。