中之島のリサイタルホールで「2007 朝日ベストテン映画祭 」というのをやってます。

いってきました。

5日から日替わりで9日まで。

今日の上映映画は「クラッシュ」。
サンディが久しぶりに見られると思って行ってきました。

いやあ…ダークというか、アメリカの抱えている大きな問題を、ガツンと見せ付けられた感じがします。
アメリカでは「人種差別」
日本では「男女差別」
そこには、今までの文化から築かれてきた、どうしても拭い去れない問題があります。

この映画を見ていて、差別される黒人の気持ちが、日本に生きる女性には少しはわかるのではないか、と思いました。

「女だから」って理由で、差別されること、あるよね。

結婚したらすぐ子供産むんでしょ、みたいな固定観念あるし。
未だ育児休暇ないとこザラやし。
女は子供できたら仕事しないでしょ、みたいな態度だし。
女は仕事できないと思っている男も未だいる。
女は家事をして当然っていう風潮も圧倒的だし。

あ゛ー!

まあ、それはさておき、「クラッシュ」はアメリカでは黒人差別が未だにすごいわけですよ。
という映画でした。


サンディの役どころは、警察のえらいさんの奥さんで、黒人の若者2人に銃を突きつけられて車を奪われ、
そっから黒人をくそみそにけなす、超いやな女。
まあ、いろんなエピソードを経て、最終的に態度はかなり変わるんですけど。

でも、差別を良く思わない正義感あふれる警察官が、間違って黒人男性を銃で撃って殺してしまったり。
黒人の警察官が、行方不明の弟を探していたら、それが↑で殺された黒人男性だった…というオチ。
その事件が発覚する直前に、彼はお母さんの家の冷蔵庫に食べるものがなにもないのを見かねて、買い物をしてくるんです。食べ物の。
それを、お母さんが寝てる間に冷蔵庫に入れておくんですが…、お母さんはそれを「弟が帰ってきた」と勘違いしているんです。

「あの子は帰ってきたんだよ。食べ物を買ってきてくれた。それが最後になるなんて…。
あの子を殺したのはあんただ。あんなに早く探してくれって言ったのに…。
あの子と二人にして。」

辛いわ。
オレかってがんばったのに。
とか言いたかっただろう。
でも彼は何も言わずにその場を離れていきます。

他にもエピソードはいっぱいなんですけどね。
お勧めというほどではありませんが、見てみるのもいいと思います。


さて。
TVでは、摂津市で、米粒に農薬をかけられてそれを食べた鳥や猫、犬が死んだというニュースが飛び交っています。

近所で猫に餌をやっていたおばあさんと近隣住民とのトラブルが続いていたことから、おそらくこのおばあさんに対する嫌がらせであろうと見られているらしい。

そして、器物損壊で警察が調査中。

このニュース、個人的にむかっ腹がたつところがいくつかあります。

猫に餌をやってたおばあさん。
それが「年寄りの楽しみ」だったらしいのだけど、めいわく条例にかかってしまうようならやめるか飼うかすべきだ。
今の世の中は昔ほど動物に対して寛容ではないし、共存するのもとても難しい。
それを頭において、餌をやるということには慎重にならないといけない。

まあ、一番最低だと思われるのは農薬をまいた犯人でしょう。
たかが嫌がらせごときで簡単にたくさんの命を奪うことができるのだから、良心のかけらもないのでしょうな。

コンビニのゴミ箱に子猫を捨てたり、ゴミ袋に子猫を放り込んで平然と保健所に「殺してください」と引き渡す人たちとおんなじ。
氷の血液が流れているんでしょうねェ。

そんな人のいざこざに、なんの関係もないのに巻き込まれて殺された動物たちの命ってものすごく軽くないか。
その餌を食べて死んだ猫は、1匹だけでした。
猫は賢い動物だから、やばそうな食べ物は食べないといいます。
でも、あの死んだ白黒の猫は、ものすごくおなかをすかせていて、それを判別できなかったのかもしれません…

そして、警察の捜査は器物損壊
法律には詳しくないから、そうするしかないのかもしれないけど…
器物?
すごくすごく、違和感があります。

動物と人との間にしかれた「命の壁」は、とてもとても厚いと、思います。

人と動物、人と人、という違いはあれど、「クラッシュ」と似た虚無感、せつなさのようなものを感じます。
人が人である以上、こういったことは、たぶんなくならないのでしょうけれど…。
少しでも多くの人や動物が、仲良く、幸せに暮らせたら…と思うのは、ただの理想論であり、偽善でしかないのでしょうか??

例えそうだったとしても、私はそれを願わずにはいられません。