主人の会社にいた仔猫。

親がしばらく放置していたらしく、
4匹のうち2匹が死んでしまったらしい。


それを聞いて、残りをすぐにうちに引き取る決断をした。


主人は用事があって引き取りにいけず、
代わりに義弟に頼んで(会社同じなので)つれてきてもらった。


驚くほど体温が低い。
仔猫の体温は人より高くないといけないのに、
もう冷たい。


急がないと!


夜の町を自転車で爆走、家から一番近い動物病院へ。


先生の顔も深刻で、
かなり危険な状態のようだった。
糖分、抗生物質などを注射してもらい、
アドバイスをいただいて、
また爆走して帰宅。


とにかくありったけのカイロを引っ張り出し、
レンジでチンする猫用の湯たんぽを用意して、
毛布にくるんで完全防備で暖めた。



義弟がミルクと哺乳瓶の消毒液を買ってきてくれ、
急いでミルクを作って飲ませる。


スポイトで飲ませてみるが、飲んだのはわずか。


とりあえず暖めつつ、
様子を見るかとご飯を食べにリビングへ戻り、
パソコンを1Fへ移動させて常に様子が見られるよう準備。


またミルクをやろうと作って下に持っていくと。


1匹の泣き声が聞こえない。


あわててみてみると、ほとんど虫の息。
口は時々小さく開くものの、鳴く力ももうない…。



ミルクをスポイトでやってみる。
ようやく飲みこむものの、ほとんど飲めない。
息をする間隔が、どんどん長くなってゆく。



「だめだよ!帰っといで!!」


と叫びながらおなかや背中をさすったり、揺さぶったりした。





ダメだった。




体は、カイロであっためたおかげで温かいのに。




尻尾の先がくの字に曲がった、かぎ尻尾。
靴下を履いた茶白の子だった。




ごめんねと言いながら、泣いた。




その子をタオルにくるんでから、
まだ鳴き声のあるもう1匹にミルクをあげようと見てみたら。
こっちの子も、虫の息になっていた。


どうして。
今鳴いてたやん!


叫んで、ミルクを飲ませる。
反応が、さっきの子と同じ。
だめだよだめだよ、帰っておいで、行っちゃダメだよ、まだほんの少ししか生きていないじゃない!
でも…もう私の力で引き戻すことはできなかった。


力なく全身がだらりとなる。


もう、涙が出なかった。
しばらく、じーっと見ていた。
2匹とも、虹の橋を渡ってしまった。


救えなかった。
力不足だ。


あと1日保護するのが早ければ。
後悔の嵐。


せめて、きょうだい一緒にさせてやりたい。
明日、ほかのきょうだいが埋められているところに、埋めてやります。


ごめんね。
さよなら。