亀マネが外から戻ってきた。
「安田さんいた。」
「はい、なにか」
「ほら、いつもスカイツリーのイルミネーション見忘れるって言ってたから」
「ああ、ありがとうございます。よかった」
こんな話題にこの男が割り込まないわけがない。
だいたい、他人が話はじめると口を半開きにしていつ混ざろうかとキョロキョロしはじめる臼井君。
「えっ、ここからスカイツリー見えるんですか?」
臼井君 君まだその段階だったの?
先行き不安。なんか山の天気みたい。
「非常階段から見えるじゃないか」
「知りませんでした。えっ、みなさんご存知だったんですか」
「そうとう前からね」
「伊藤君知ってた?」
「はい」
「僕だけ、知らなかったの」
「そうじゃないですか」
「スカイって日本一高いんですよね」
「世界一だよ」
「えっ、スカイツリーってチョモランマより高いんですか」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!やっぱり山だ。
「はあっーーーー、チョモランマ?」
「チョモランマですチョモランマ」
「チョモランマは8000mオーバーでしょう。しかも山だし」
「えっ、スカイツリーってなんmmですか」
なんでそこでmm使うのmだよ。臼井君。
「634mだよ」
「えっ、それだけしかないんです」
「8000m以上だと思ってたわけ」
「はい、世界一だって言ったんで」
「臼井さん人工物でですよ」
「そうだったの。伊藤君って物知りだね」
臼井君みーんな知ってるよ。
「臼井さん、ネジと取れてませんか」
随分前に落として見つからないよ伊藤君。
「ネジ、なんのネジーーーーーー」
「永末雅人さんに聞いてみたら」
「いや、阿久津和彦さんに聞いてみます」
「あのカツラかぶった人」