横を通り過ぎた臼井君を見て安田さんが

「臼井君なんかズボンだらーっとしてない」

「ああ、これですか、ベルトが合ってないんですよ」

「合わせればいいじゃん」

「100円のベルトなんで無理すると穴が広がっちゃうんですよ」

「革じゃないんですか、あっ100円じゃ無理ですね」

上から目線の伊藤君。

「伊藤君も持ってるよね100円のベルト」

「ないです」

「持ってないの!!」

臼井君そこでビックリマークはいらいないよ。書いてる僕がびっくりだよ100円なんて。

「はい、ベルトは革ですから、ビニールですか?」

「プラスチックかなんかだと思うんだけど」

「プラスチック!!!!!」

二人同時に感嘆。

「ああ、プラスチックじゃないな、にわか革かなんかだと思う」

「にわか革」

二人同時に。

「ちょっと見せてください」

「ああっ、見ないで伊藤君はずかしい」

いったいどんなベルトなんだろう。上着を着て隠してしまったので謎は迷宮へ。