JR飯山線より堤防がかなり高い
皿川堤防は「替佐駅の近くの斑尾川築堤をモデルに築堤~」飯山市長答弁~至急実現することを期待!
台風19号水害対応検証~新シリーズ 67
皿川の危険水位は、危機管理型水位計によると堤防天端から-2.36mです。
皿川の水位計の0点高は標高309.52mです。
0点高から、堤防の天端までの高さは7.60mですので、危険水位は7.60m-2.36m=5.24mとなります。
皿川が氾濫を開始するのは、堤防の高さ以上になった時、つまり、標高では317.12mまで水位が上昇すると氾濫=越水が始まります。
そして、堤防の高さまで、まだ2.36mの余裕がある水位が、皿川の危険水位となっています。
危険水位を標高に換算すると314.76mになります。
「氾濫危険水位」というのは、洪水により相当の家屋浸水等の被害を生じる氾濫の起こるおそれがある水位を言い、市町村長の避難勧告等の発令判断の目安となる水位とされています。
千曲川の計画堤防高さは、中央橋付近の34km付近で319.6m、大関橋付近の28km付近で318.1mであり、地理院地図による皿川樋門付近では319.3mです。
飯山市長は、台風19号水害後の初の定例会「令和元年12月議会招集挨拶」で、
「~特に皿川堤防につきましては、現在はセミバック方式の構造でありますが、千曲川と同じ高さの堤防となるフルバック方式による抜本的な治水対策につきまして、早期事業着手を県にお願いをしておるところでございます」
と、台風19号の大水害を受け、長野県に対し皿川堤防を「フルバック方式」にするよう要望していると述べています。
ということは、皿川堤防の高さを千曲川堤防の高さの319.3mまで2.18m嵩上げすることになります。
ところが、JR飯山線の皿川橋桁下標高は316.61mであり、皿川橋の橋面標高も317.7mなのです。
市長が言う「~替佐駅のすぐ北側の斑尾川の築堤のフルバック方式」の応用はかなり無理があるのではないかと感じますが、教えて頂きたいと思います。
つづく