今までの水防訓練はどの内海などの訓練が主体

樋門等の作業状況を把握~連絡体制を確認するなどの~飯山市新しい形の水防訓練を実施~

梅雨に入り、台風シーズンも近づいていることから、飯山市は6月21日に「令和2年飯山市水防訓練」実施しました。

台風19号災害検証 34

例年は、千曲川河川敷などで「土のう積み」訓練を行うのみでしたが、今年は昨年の台風19号災害を受け、
① 対策本部を4階委員会室に設け、各対策部と情報を共有する
② 新しく導入した IP 無線を活用し、対策本部と現場との間の指示・報告を迅速に行う 

③ 千曲川(樽川含む)に係る樋門等の作業状況を把握し、連絡体制を確認する 
④ 消防団(水防団)と団本部の連絡体制を確認する 
⑤ 各樋門等で作業する消防団と関係する区長が業務内容を確認する 
⑥ 排水ポンプ(道路河川課)の設置訓練を消防団と共同作業で行う
などの実践的な訓練を初めて取り入れました。
昨年の台風19号災害では、
①皿川樋門付近には、監視のための人員が配置されておらず、皿川樋門近くのM建設前市道から越水したとの市民からの通報があった時もすぐ確認できなかった。
②皿川樋門を閉鎖したという午前1時44分には、排水ポンプ車が配備されておらず、排水ポンプ車の配置を国に要請したのが午前3時30分であり、国のポンプ車2台が出動し排水を始めたのが、午前3時30分。県のポンプ車1台が排水を始めたのが9時24分だった。


③有尾樋管が全閉されたのは13日午前10時であった。
などの教訓から訓練方法を変えたものです。
飯山市は「台風19号災害の対応についての検証」作業を出水期前の4月中に公表するとしていますが、いまだに発表されていません。
全面的な検証があって初めて教訓を学ぶことができます。
つづく