47.神との対話【解説】P73~75 自然の法則⑧「犯罪や事故が起きる原因」 | 心理カウンセラーによる 【神との対話】解説

心理カウンセラーによる 【神との対話】解説

20年以上前に出会ったニール・ドナルド・ウォルシュ著 「神との対話」を、わかりやすく解説します

前回、神さまは世界にある「問題(闇)」について、その現象は「神のせい」でも「誰かのせい」でもなく、「自分たちのせい」であることを話されました。
そのように自覚することで、ようやく私たちは世界を変化させることができると述べられました。

 

今回は、個人が巻き込まれる事故や犯罪について、答えてくださっています。
私たちの魂は、本当に”完璧なプロセス”として、不幸な事件を自分自身に課すことがあるのでしょうか。

 

神さまの答えは以下の通りです。

 

あなたがたはみんな、根本のところで、強盗に盗みの欲求、あるいは必要性を起こさせる原因を生み出している。
あなたがたひとりひとりが、強姦を可能にする意識を生み出している。
あなたがたが自らのなかに犯罪の原因を見いだしたとき、ようやく犯罪の温床となる原因の治療を始めることができる。


神との対話1 P73

 

私たちが自然の法則に従うことで
「すべての心配や疑い、不安に終止符が打たれ、あらゆる自由と喜びと平和を味わい、霊としての知恵と理解と力が備わる」と言われた神さまは、
それらを得るには「まず外側を静かにして内観せよ」とP65でお話されました。

 

ホ・オポノポノというハワイに伝わるヒーリングの方法があります。
「外の世界は自分の内面を映し出したものである」という考え方から、
外の世界を良くしたいならば、自分の内面を浄化(ヒーリング)することが必要とされています。

ホ・オポノポノの第一人者イハレアカラ・ヒューレン博士は、他人にヒーリングを施すのではなく、自分の心を浄化していくことで、実際に精神病棟の患者さんたちの暴力的な行為を癒したという有名な功績があります。

 

ちなみにホ・オポノポノは誰もができるヒーリングです。
興味のあるかたは、動画や書籍などありますので検索してみてください。

 

ホ・オポノポノで言われている概念と、ここで神さまがお話されていることは同じことだと思いました。

 

内観し、自分の心の中にある”必要のないもの”を浄化していくことで波動が変わり、それが悪しき社会現象をも変化させていくことにつながります。

 

続けて神さまは、辛いことに巻き込まれる私たちに、アドバイスをくれました。
 

飢えた人びとに食物を、貧しい人びとに尊厳を与えなさい。
運に恵まれていないひとに機会を与えなさい。
大衆が群れて怒る原因となる偏見に、より良い明日へのささやかな約束によって終止符を打ちなさい。
性的エネルギーに関する無意味なタブーや制約を捨て、人びとがその真のすばらしさを理解するように、適切な方向にエネルギーを向けるように助けてやりなさい。

そうすれば、盗みや強姦がない社会に向かって大きく前進するだろう。


神との対話1 P75


自分が与えるものが受け取るものだと、スピリチュアルを知る人は学んでいます。
食物、尊厳、機会、偏見の解除と希望(約束)、そして性的エネルギーの適切な方向性への援助。
それらを人びとに提供すれば社会が良い方向へ前進すると、神さまは言われました。
そうしようとする意識と行動こそが、自分を浄化に導き、実際に外界を変えていくことになります。
 

浄化(ヒーリング)の方法は、ホ・オポノポノだけではありません。


次に、遭遇する事故について、以下の通り書かれています。
 

いわゆる「事故」というもの、曲がり角の向こうから疾走してくるトラックや、空から降ってくるレンガについては、出来事を大きなモザイクの一片として受け止める術(すべ)を覚えなさい。

あなたがたは、それぞれ自分を救済する計画を実践するために、この世にやってきた。
救済といっても、悪魔の誘惑から自分を救うという意味ではない。
悪魔などというものはないし、地獄も存在しない。
あなたがたは、真の自分を実現しないという忘却の淵から自分を救おうとしているのだ。
 

神との対話1 P74


”真の自分を実現しない”という人生を知らず知らずに歩んでいるとき、何らかの思い込みを一変させるための出来事が起きることがあります。
それは素晴らしく良いことの可能性もありますが、つらい経験である場合もあります。
染み付いた思い込み(観念)を180度転換させるために、人生を良くするためのプロセスとして、何かが起きる可能性があるのです。
 

神さまは「嫌な出来事」と「その時の辛い感情」に浸るのではなく、可能なだけ(モザイクの一片のように)客観的に捉えるよう促しています。
 

あなたがたは闘いに負けるはずがない。
失敗するはずがない。
だから、闘いというよりは、単なるプロセスと言うべきだ。
~略~
プロセスの進行は闘いではない。
身をゆだねていれば、いずれは勝利が得られる。
 

神との対話1 P74


魂が人生に完璧なプロセスを準備していることを、この本の中で学びました。
このプロセスに身をゆだねていると、私たちは自然と智恵を得て、いつか本当の自分を世界に向かって表現できるようになるとのことです。
 

事故は起こるべくして起こる。
生命の要素があるときにある方法でぶつかり、ある結果を引き起こす。
あなたがたは、自分なりの理由で、その結果を不運と呼ぶかもしれない。
だが、魂の課題という点から考えれば、不運ではないかもしれない。

もう一度念を押しておこう。
偶然というものはないし、なにごとも「たまたま」起こったりはしない。
個々の出来事や冒険は、真の自分を創造し、経験するために、あなたがた自身によって呼び寄せられるものだ。
 

神との対話1 P74


多くのスピリチュアリストが「ポジティブシンキング」を勧めています。
怒りや悲しみなど苦しい感情をすべて吐き出して、浄化ができて意識が変わった後には、不運をただ不運と決めつけることがなくなるのでしょう。
そこから自分の心に美しく穏やかな光を見つけたり、何か大切なものを掴んで大きく前進したりすることが、私たちにはできるのだろうと考えています。