24.神との対話【解説】P39~41 宇宙の創生① ビッグバンの理由 | 心理カウンセラーによる 【神との対話】解説

心理カウンセラーによる 【神との対話】解説

20年以上前に出会ったニール・ドナルド・ウォルシュ著 「神との対話」を、わかりやすく解説します

自己についての偉大な概念を偉大な体験に変えたい、それが魂の唯一の望みだ。

神との対話1 P39


前ページにて、 私たちの魂はすべてのことを知っていながら知っているだけではなく実際に体験したいと望んでいて、体験するために人生を送っていると、神さまは言われていました。

 

私は輪廻転生を信じていますので、何度も人生を送りながら、私たちは知っている”概念”を体験へと変えていっているのだろうと考えています。
一度きりの人生では、すべての知恵を体験することはできないはずです。

 

なぜ、そのように”思い出しつつ人生を送り、偉大な体験をしたい”と
私たち自身の魂が望んでいるのか、その理由が39ページから書かれています。
それは、宇宙の創生という悠久の過去のできごとにさかのぼります。

 

まだ宇宙や星、生物が生まれる前の時のこと。
そこには神さましか存在しませんでした。

神さまはご自分が”絶対的に素晴らしい存在”であることを知っていました。
しかし、そこにはただ神さましか存在していなかったので、
自分自身が有るようで無いような…「すべてであって/無である」という存在でした。
そこで神さまは、強く、自分自身を体験したいと望みました。
自分の絶対的な素晴らしさや偉大さを体験したかったのです。

 

しかし、たった一つの存在でしかなかった神さまは、その状態のままであれば
素晴らしいはずの自分自身を体験することはできません。
なぜなら、「素晴らしくない」ことがどういうことなのか分からなければ、
素晴らしいとはどんなものかを知ることができないからです。
相対的で比較対象になる存在がなければ、どのようなことも知ることができません。

 

例えば、私たち人間も、赤色がどのような色なのかを知るには赤以外の色を知るしかなく、
また音階の”ミ”がどのような音階なのかを知るには、”ミ”以外の音階を知るしかありません。
どのようなことも相対的で比較対象になる存在がなければ、何も知覚することができないのです。

 

神さまは当時、そのような状態にありました。

しかもそこには神さましか存在しなかったので、外側に何かを求めることはできませんでした。
自分の内部から、それ(相対的で比較対象になるもの)を生み出すしかなかったのです。

存在のすべてであるエネルギー(神さま)は、そのことに気付いたとき、どうすれば自分の内部にあるものを体験に置き換えられるのかを考えました。

 

そしてあることに気付きました。

 

自分自身を分割して、今ある状態(全体)ではなく、一部(部分)にしてしまえば、
部分になった存在は自分(部分)以外のもの(全体)を知ることができると。

 

そこで、「存在のすべて」は自分を分割した。
栄光の一瞬に、「これであるもの」と、「あれであるもの」とになった。
~略~
しかも、どちらも同時に存在している。
また、「どちらでもないもの」も存在している。

神との対話1 P39~40


こうして、絶対的に素晴らしい…唯一の存在であった神さまは、自分自身を分割して「部分」を創り、
「これ」と「あれ」と「どっちでもない」という存在を創ることに成功したのです。
 

ついでだが、何ものでもないものから、すべてが飛び出してきたこと、この根源的な出来事こそ、科学者の言う「ビッグ・バン仮説」にほかならない。

神との対話1 P42


神さまが自らを分割するのにビッグ・バンを起こした理由はただ一つ、”自分自身の偉大さ(すばらしさ)を体験したかったため”なのでした。