iPS細胞を使って脊髄小脳変性症を再現 | 多系統萎縮症の父と介護する家族の奮闘記

多系統萎縮症の父と介護する家族の奮闘記

特定疾患である多系統萎縮症の一つ「線条体黒質変性症」を発病した親父の闘病とそれを介護する家族の備忘録を書いているブログです。

iPS細胞を使って小脳変性症の神経細胞を作ることに成功したというニュースがあった。


以下、神戸新聞NEXTより抜粋

理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市中央区)などのグループは、指定難病「脊髄小脳変性症」の患者から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を基に、同症で病変した神経細胞を作製することに世界で初めて成功した。実際の病気に近い条件での研究が可能となり、新薬開発にもつながる成果という。1日付の米科学誌セルリポーツ電子版に掲載された。

理研多細胞研の石田義人客員研究員、六車恵子専門職研究員らが発表した。

脊髄小脳変性症は小脳の神経細胞が減り、運動機能に障害が出る病気。国内の患者数は約3万人とされる。

グループは、日本人に多い「6型」の患者3人の皮膚・血液細胞からiPS細胞を作り、この病気で異変が生じる神経細胞「小脳プルキンエ細胞」に変化させた。細胞内には病気の原因遺伝子が蓄積されていた。

また、特殊な環境下で患者のプルキンエ細胞を培養すると、異常な変形が発生し、病気の状態を再現できた。既存の治療薬を加えると異常が抑制されることも判明。新薬開発の際、事前に効果を調べる実験に応用できるという。

六車研究員は「従来は、遺伝子操作で病気にさせた動物の細胞を用いるのが一般的だった。病気の原因解明や新薬開発が期待できる」と話す。(武藤邦生)

以上

 

この神経細胞を使って臨床試験を重ねながら治療の研究や薬の開発が行われるのかな。
一日も早く、一刻も早く。
患者の方も、患者の家族も、たくさんの人が一日千秋の思いで待ちわびている。
 

神戸新聞のサイト

http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201611/0009631378.shtml

 

朝日新聞のサイト

http://www.asahi.com/articles/ASJC15DX1JC1PLBJ001.html