
十月大歌舞伎は、中村屋の追善興行でした。
昼夜全ての演目が中村屋にとって、所縁のあるものが並んでいます。
その中でも、私が最も中村屋らしいと思うものは・・・
キリの【鰯賣戀曳網】ですね。
残念ながら、十七世勘三郎さんと六世歌右衛門との舞台は観てませんが、
十八世勘三郎さんと玉三郎さんの舞台は何度か観ました。
こんな舞台写真を持ってました。

平成17年の十八代目ご襲名の時ですね。
ねちっこい猿源氏を思い出します。
今月は、猿源氏が勘九郎さん、蛍火を七之助さんへ代替わりしました。
お姫様が鰯売り声に恋して、鰯売りが傾城をチラリ見そめて、互いに恋の病。
どこの誰かも知れなかったのに、こんな身分違いでは逢うことさえ難しいのに、
想い続けると心が伝わるものですね。
ちょっとバカバカしいようなお伽噺ですが、明るく華やかで元気になります。
勘九郎さんのお父様そっくりな風情、目をつぶったら声も似てるしね!!
何かヤワなとこもありますが、爽やかな若者です。
七之助さんの蛍火は、もちろん玉三郎さんご指導ですよね、繊細そうなところがやっぱり似てる!!
弥十郎さん獅童さん巳之助さん新悟さん児太郎さん虎之助さん鶴松さん他、ファミリー的な温かさを添えてましたね。
今後、更に再演を重ねて中村屋兄弟が代表する演目のなるのでしょうね

二人で引っ込む花道、明るい未来を一緒に目指してる、そんな気持ちになりました
