本稿はリバーシーバスのデイゲーム釣果より、その実績ルアーがなぜ釣れたのか考察としてまとめたものである。
筆者の紹介
基本的に朝7時頃にポイントへ到着し、8時30分頃までに釣果を出し、12時頃には納竿するといったサイクルで釣行している。
冬は釣行しないため、この時間帯の潮の流れの狙い目は干潮前後といったところが多い。
一連の潮位を3段に捉えており、それぞれに活躍するルアーが存在する。
3段の潮位の区分け
1段目:強い流れ、水量あり(減少傾向)
2段目:落ち着いた流れ、底り前後
3段目:強い流れ、水量あり(増水傾向)
なお、シーバスはシーバスでも残念ながらセイゴサイズしか釣れたことがない。
もちろん大物は日々目指しているが、以下で記した内容はチーバス釣果に留まるといった点をご留意いただきたい。
目次
- 紹介するルアー
- 季節
- 時間帯
- 場所
- 魚へのアプローチ
- キャスト方向
- 魚へのアピール
- ルアーカラー
- 気になるところ
- カスタム
- おわりに
紹介するルアー
ここではマドネスから発売されているバクリースピン6を紹介したい。
数々のインプレはあると思うが、個人的にどんな局面でどんな事を意識して使っているのかまとめてみた。
季節
GWから10月頃までコンスタントに使える。
フィールドにもよるがハクやイナッコをイミテートしているので、そのベイトサイズから季節が決まってくるのだろう。
筆者のフィールドでは一般的にベイトサイズが大きくなる秋頃でも有効である。
時間帯
下げの底り前後で最も釣果が出ている。
筆者にとって、その日の釣行における2段目のエース格に該当するルアーである。
場所
適した場所は釣果の順番で以下になる。
加えてシャロー帯をトレースする際にも適しており、一定の釣果が得られる。
極端なシャローにも魚は潜んでいる実証があり、バクリースピン6はそのサイズから問題なく通す事ができる。
そして排水路と川の合流点では、一定の深度があった場合に限られ、ピックアップ時の水面上昇に反応があった。
よって筆者でいうところの1段目や3段目にて有効になる場所になる。
魚へのアプローチ
リトリーブの際、ルアーをかけ上がり部分にぶつからないレンジをキープしながら、等速に巻くと釣果に繋がっている。
なお、レンジキープだけに傾注せず水面へ上昇する動きも効くようだ。
合わせ技として、かけ上がりのカーブを丁寧にボトムトレースすることが考えられるが、特段意識してはいない。
水面上昇については、主に一定の深度がある立ち位置のピックアップ時において留意している。
全般的にやはり小場所や限定的な局面にて『そこに居るであろう魚を引っ張ってくる』ピンポイント的なルアーといった使い方になる。
キャスト方向
バクリースピン6が有効なのはハクやイナッコなどのマイクロベイトが捕食されている時であるため、この動きをイミテートする必要がある。
これらベイトは流れに逆らって泳いでいる傾向があるため、見つけられたら一応はその方向を意識している。
しかしバクリースピン6の使い方において、絶対にその向きじゃないとダメだなんて事はないように思える。
また場所自体の特性もあるだろうが、同じポイントでも投げる方向を変えたら喰ってきた経験がある。
たまたまではなく、何度か試行した上での結果であるため、これは本当に違いがあると思える。
但しトータルでみて、立ち位置から正面にキャストしたほうが釣果実績がある。
※真正面というより、どちらかといえば川の流れに逆らう方向へキャストしている。
ちなみに筆者はこれまでハクボイルやイナッコボイルというものを見た事がない。こうしたものを狙って撃つ場合は、ベイトの動きとキャスト方向を特に留意する必要がありそうだ。
とにかく魚に違和感を与えないというところが大事になるという印象である。
魚へのアピール
バクリースピン6のシリコンブレードや本体が、シーバスから見て一体何に映っているのかは分からない。
ただ、ベイトであるハク自体もチェイスしてくるため、仲間に見えてるのであろうか。単に興味を示しているだけなのだろうか。
金属ブレードで同様のチェイスは見られなかったため、たまたまかもしれないが、シリコンの恩恵はあると言える。
一方で他のルアーのように『弱った魚や逃げ惑うベイトを演出』といったことは中々意識し辛い。
加えて、アピールもそこまで強くないと思われる。
ブレードとはいえ、あの豆粒サイズでは大場所にやみくもに投げても魚には気付かれないだろう。その上、シリコンである。波動的にも寄せる力は大きくはないであろう。
ポジティブな面としては、掛けたが上手く乗らず、同じ位置を通したらまた喰ってきたため、小場所においても一定のスレにくさはあるはずである。
やはりサイズ感とシリコンが効いてるのだろうか。
ルアーカラー
バクリースピン6のルアーカラーとしては、ブレードカラーがルアーカラーと形容されると感じている。
ブレードのカラー自体は水質に合わせたチョイスが肝要と思われ、川は大抵濁っているためゴールドブレードが主流となっている。
厳寒期は水質がクリアーであることからシルバーやクリアのブレードカラーが効きそうではあるが、そもそもこの時期は釣れない。。筆者のアプローチの引き出しが少ない故だろうが、現状は限定された季節の中において、ゴールドカラーだけで一定の釣果が得られている。
カラーを変えたら釣れたという事実はあるが、変えたから釣れたという実感は正直ない。
気になるところ
川の強い流れに対して、アップ気味のキャスト時にブレードが回らなくなってしまうことがある。自重の軽さとコロラドブレードならではの欠点なのかもしれない。
こんな事から、1段目3段目における流心にいる魚を狙う際、豆はメイン戦術にはならない。
要は流れに乗せるような釣りには向かないという判断である。
こうした事からも前述のとおり、豆は底り前後の流れが落ち着いた時間帯がいいと思ってる。
ただ、試行錯誤して使える時間帯を増やしていきたい。
カスタム
豆の個人的なカスタム方法は以下である。
フックに関してはご存知がまかつのフックRBM#14に変更をしている。
一時期、根がかり防止という観点からダブルフック(RBM#8)にしたが、フッキング率向上をとり、現状はトレブルフックにしている。
ダブルフックでフッキングが悪いとは実感無かったが、心境的にトレブルフックにした。
ダブルフックを上付けしても問題なくフッキングする。
リングは標準のものから少し小さく強度も上げている。
一度、リングを破断されてから換装を始めた。ブレードバイトで持っていかれたものと考えられる。
どうせならといったところでリングの半径も小さくし、フックとの距離を少しでも短くするよう努めている。
更に、かけ上がりやシャロー帯を攻める関係上、本体ボディへのダメージは避けられない。
従ってウレタン塗装し、本体自体の強度をアップさせている。
ウレタン加工は換気が必須だ。
おわりに
一定の釣果が約束される実績ルアーのあれこれをまとめてみた。
ここで紹介した内容は、試行錯誤した結果であるため参考になるはず。やみくもにルアーを投げるのではなく、一定の根拠の上でキャストすると例え釣れなくても楽しいものである。
ただ「特定の魚種や釣り方に固執しすぎない」ことも大切であることから、たまに無心で釣りをして、釣れた後になぜ釣れたのか振り返るといいと思う。
無心で釣りをしてもバクリースピン6であれば釣果が得られる可能性が高いため、ぜひボックスに忍ばせておくとよいと考えます。